ここのところひたすら忙しかった中、さる金曜日は久しぶりに平日の終日休みとなりまして、そこで是非どこかへ撮り鉄に出かけてストレス解消を……と思ったのですが、こういう時に限って台風並みの低気圧で猛烈な荒天 (-_-;)。ううっ……せっかく新緑の撮り鉄シーズンに突入しつつあるというのに勿体なさ過ぎ……。
そこでふと思い出したのが、横浜市電保存館の存在です。横浜市電は、モータリゼーションのあおりを受けて昭和47年3月31日を最後に廃止となってしまいましたが、その一部の車両は市電→市バスの滝頭車庫に隣接した市営住宅の1階部分に設けられた保存館に移され、空調が整っていることもあって良好な状態が保たれています。ここは個人的に、今を遡ること6~7年前、デジカメ草創~普及開始期に、ものは試しということで200万画素のコンデジを購入し、その試し撮り気分で訪れたのですが、それ以来ずっとご無沙汰でした (汗)。そこで是非一度、デジ一眼と超広角ズームレンズの組み合わせを片手に、のんびりゆっくりと撮影を楽しんでみたいものだなぁ……と思っておりました。そこで、こんな荒天こそ屋内で貴重な保存車両に浸るチャンス!と思い立った次第です (^_^)。
滝頭または市電保存館へ行くバスは、いろいろなところから結構な本数が走っていますので、交通の便については特に案じる必要もないのですが、一番分かりやすいのは根岸駅から21系統・市電保存館行に乗ることでしょうか (下車した目の前が玄関です。滝頭を通るバスの場合は下車後徒歩2~3分)。根岸駅でのタキ・EL見物と横浜市電見物を組み合わせれば、それこそまったり濃いぃプチ休日です (笑)。
入口で100円の入場券を購入したら、いざ内部へGo! 手前から500・1000・1100・1300・1600・1500・電動貨車の順で展示されており、車内に入ることも出来ます。特にニス塗り・白熱灯の車内で椅子に腰掛ければ、もうそれだけで癒し……のひとことです (*^^*)。いっぽう、建物そのものはあくまで市営住宅であり、車両の前後方向の引きを考えていません。そこで、余程の広角レンズを持参しない限り、尻を切らずに1両まるごと撮影するのは困難を極めます。念のため……(-_-)。ここはとりあえず、当時の雰囲気を味わうための場所である、と割り切った方が良いでしょう。車内に足を踏み入れた瞬間にセンサーが感知して、それぞれの車両が登場した時代ごとの車内の会話が再現 (?) されているのですが、そのクサい芝居ぶりにニヤニヤするのが一興というものかも知れません (^^;
また、奥の展示コーナーでは、如何にも80年代的な想像力で描かれた「みなとみらい21線車両」予想イラストに「Y500系よりも当然こちらの方が良かった……」とつぶやくという楽しみもあります。そして入り口脇の売店では、1970年代テイストそのものな電車・バス「ダイカストモデル」(103系の車体に私鉄の塗装が塗られているアレですよ、アレ! バスはもちろんバス窓モノコック車体!) が、未だにバリエーションも豊富に売られていることに腰を抜かしそうになります (^^;;;)。
こんな感じで地味~な味わいがある横浜市電保存館ですが、何せ市営住宅の1F部分という構造上、ク○○キが来てはしゃぎまくると猛烈に反響してやかましいという唯一最大の難点があります……。しかも、利用促進策として入場料が300円から100円に値下がりし、1000円の年間パスが売られていることも災いし、近所の「ママ友」が○キを連れてきて野放しにし、自分たちは菓子をつまんでだべっているという光景が……(-_-;;)。というわけで私も、○キ共がドアを乱雑に開け閉めしている光景に堪忍袋の緒が切れ、注意するハメになったのですが、大宮の鉄道博物館が最近どんどん公開範囲を狭めているらしいのも、まさに貴重な車両の陳列を遊園地と勘違いしている○カ親&ク○○キのせいなのでしょうなぁ……。私は未だに鉄道博物館には行っていないのですが、余計に行く気が失せてしまいました (苦笑)。こういう手合いが増えるだけの「鉄道ブーム」なら、私は断固不要です (爆)。保存とモラル、その両立をどう図るのかは永遠の課題でしょう (ボソッ)。