地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

2010春・関西私鉄半日遊 (6) 阪急前パン

2010-05-02 00:19:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 今回阪急京都線を京都起点の周遊ルートに組み込んだのは、「そういえば阪急も100周年。あわよくば、デラックスな (?) ラッピング装飾をまとった100周年記念編成も姿を現すかしらん?」と予想してのことでしたが……あれ?上りも下りも全然来ない……。考えてもみればそれもそのはず。京都線はもともと新京阪であり、阪急本体の歴史からみればある意味で継子扱いである以上、京都線や千里線で100周年を祝うよりもむしろ総本家筋の宝塚線で祝うのが当然と言えば当然であります (^^;)。まぁ、継子でありながら6300系のような超高級車両をあてがわれたり、新京阪規格の大振りな車両が今日に至るまで用意されてきた結果、阪急の歴史に詳しくない向きがパッと見ただけではどう見ても京都線が最も格上に見えてしまいかねないのはなかなか興味深いところです (^^;;)。
 というわけで、約1年ぶりとなる今回の京都線撮影もあくまで淡々と日常を撮るだけのつもりでありました。が……衝撃的すぎるほどの感動も突如押し寄せて来るとは……。2321Fが検査明けの全身ピカピカな姿で御登場!! (*^O^*)



 2300系といえば、昨年の春に嵐山線の運用から撤退して早いもので1年が経ちましたが、京都線用の7連はたしかATS改造を受けた3編成が残存していると記憶しております。しかし、2300系自体は登場以来今年でついに50年の大台を迎え、残存編成もそれほど先は長くなく、検査切れとなり次第順次廃車となるのだろう……と予想しておりました。それゆえ、2321Fの検査明けホヤホヤ姿はまさに青天の霹靂以外の何者でもありません……。よく晴れた日の強烈な斜光線に照らし出されたデカ前パンのマルーンボディーの美と貫禄に、ファインダーを覗く私はただただ圧倒されるだけだったのでした……。
 6300が去ろうとも、圧倒的古参の2300は未だ健在!ますます長寿!というのは何とも痛快な話ではありませんか! 正直なところ、6300が来ない京都線に触れて如何ともし難い寂しさを感じていた私ですが、もうしばらく2300は延命しそうだということで、引き続き京都線を訪ねる楽しみを見いだした気分です♪
 あ、もちろん……5300・7300といった下枠交叉型前パン車も好きです♪ 7300系は、東武8000系風の更新顔とする工事が始まっていると記憶しておりますが……なかなか遭遇出来ません。個人的には従来顔も更新顔も好きですので、過渡期の表情を引き続き記録してみたいものだと思っております。