地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

さよなら山陰線京都口113系 (4) 湘南前パン

2010-05-28 00:00:00 | 国鉄型車両


 先日嵯峨野トロッコをアップしたついでに、こちらを片付けておきませう・・。
 山陰線京都口の113系6連のうち福知山方に増結される2連は、冬になると霜取りの大役が加わって、原則として前パン装備車限定運用となっていました。そこで、なくなる前に是非一度は前パンを振りかざした姿を記録しておきたいと思い、去る1月の京都出張の際に改めて山陰線界隈に繰り出してみたのですが……天気予報が当たって「真っ暗」としか言いようのない冬の氷雨模様に……(だったら雪にしてくれ!と。号泣)。とはいえ、折角確保した時間であるだけに、何も撮らずに退散するわけには行きません。そんなこともあろうか……ということで持参していたのがEOS 5D MⅡ! ISO1250という、APSサイズセンサー機であればザラザラ画質になってしまう感度でも、この最強兵器であれば難なく撮影出来てしまうのは最高の強みです (^^)。そして、結構飛ばして通過する113系の快速を何とかギリギリで写し止めるべく、1/400秒 f5という苦し紛れの露出設定を行い、雨に凍えることしばし……湘南色前パンを先頭にした混色編成の快速園部行を何とか撮影したのでした。



 その後は、園部から折り返して来る普通列車を捉えるべく保津峡へ。しかし……亀岡ではなく園部まで行ってしまうとなかなか帰って来ない……。しかも折からの悪天候+保津峡という険しい地形ゆえになおさら分厚く折り重なる山と雲+近づく日没といった要因が重なり、どんどん暗さは増す一方……。谷底から吹き上げる烈風も容赦なく鉄橋上のホームを揺らし、よくまぁ風邪を引かなかったものだと思うほどの寒さに見舞われたのでした (@_@)。それだけに、ようやく姿を現した京都行113系をISO1600・1/250秒・f4.5という超ギリギリの条件で何とか後追い撮影したあとは、例えようのない脱力感でしばしヘナヘナ (^^;)。画像を確認しても、相当露出不足気味で「果たしてうまく絵になるだろうか」と心配したのですが、必死のレタッチで何とか辛うじて鮮やかさを盛ることも出来、ようやく「あぁ……撮った甲斐があった」と満足 (汗)。勿論、天気の良い日の順光がベストであることは言うまでもありませんが、冬の京都らしく森閑と冷え込んだ雰囲気と前パン113系の組み合わせは当分心に残る一枚だなぁ……と思っております。