都営10-000系の顔を見て……ふと思い出すのは東武6050系! (私だけ?)
3月末に去りゆくAMEXを訪ね、その独特の存在感を味わい尽くした私ではありますが……AMEXの魅力に勝るとも劣らない東武6050系の旅の魅力を改めて満喫したのも大きな収穫でした。いやはや……思い出してもみますと、東武快速に乗ってはるばる会津を目指したのは、実に07年の5月以来約3年ぶりの話だったという……。どうりで「体内東武ん」が激しく低下し、精神衛生面でよろしくない日々が続いていたわけです (汗)。やはり東武の快速は、意識して定期的に乗るようにしなければなりません (爆)。「本邦最後の長距離急行型電車のひとつ」と言っても過言ではない6050系の存在感を、決して短時間の小間切れではなくトータルに楽しむためにも、そして大都会から荒々しい大自然の真っ直中まで多彩に変わりゆく車窓風景で心の洗濯をするためにも……。
とくに今回は、とにかく晴天が少なかった今年の春にあって、偶然とてつもなくクリアな青空に恵まれたこと、そして甥っ子を初めて長旅に連れ出したことから、これまでの自分自身の東武6050系乗り鉄史の中でもひときわ印象深いものとなりました。浅草発車直後は、真っ青な青空をバックに屹立するスカイツリーの偉容に甥っ子ともども「スッゲー!」と小声で叫びあったり (^^;)、利根川鉄橋の前後から富士山~丹沢~奥多摩~秩父~浅間~赤城~奥日光を全て望む壮絶な大パノラマを満喫したり(しかもオール雪化粧!)、下今市発車直後の大谷川鉄橋から望む男体山・女峰山の巨大な姿に圧倒されたり……。
そんな絶景の数々が広がる中、6050系は淡々と低く力強いモーター音や「ポンポンポン……」という懐かしいCP音とともに駆け抜け、しかも決して疲れない極上のボックスシートと明るく大きな窓が旅人の至福の時を演出してくれるのですから(甥っ子に至っては、「こんなにラクチンな電車、オレ乗ったことないよ~。楽しいよ~。降りたくないよ~」を連呼。AMEXやスペーシアに乗せたあとは「たしかにこっちの方がもっとスゴい……」と言っていましたが。笑)、これ以上いったい何を6050系に求めれば良いのでしょうか……?
それは強いて言えば、どうか未来永劫なくならないでくれよ!ということに尽きるような気もします。しかし、既に野岩鉄道開通に合わせて6000系から車体更新されて以来はや約24年。下回りは新造以来既に40数年……。野岩・会津所属車を含む純粋な新造車(2枚目の画像)も車齢は20~25年……、どう考えてもそう遠くない将来に大きな変動が予想され、更新車は廃車・新造車は新栃木以北ローカル&特急連絡用という用途に限定されることになりそうな気がします。もっともその場合、絶景を6050系から楽しむことは引き続き可能でしょうが、浅草・北千住から長駆乗り通して野岩・会津に達するという痛快な魅力は削がれることにもなるでしょう。そして、複々線を猛スピードでフッ飛ばす悦楽を乗って撮って満喫するのも、やがて昔話となることに……。
まぁ現時点では、今後の方向性はあくまで押上の東武本社のみぞ知るところでありまして、単なる一ファンにはどうなるか全く分かりませんが、何はともあれ東武6050系は偉大です!! というわけで、今のうちにマイペースで6050系を楽しみ続けたいと思っています……。