地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

京急ダイヤ改正発表!そして1000形勇退へ・・

2010-05-07 17:11:00 | 大手民鉄 (京急)


 かねてから京急蒲田駅高架化工事や羽田空港の再国際化と関連して、京急のダイヤのありかたには秘かに (?) 注目が集まっていましたが、このたびついに公式HPにて今月16日のダイヤ改正が発表されました! その主軸はやはり何と言っても空港線へのアクセス体制の変更・強化にあるようで、品川方面からのエアポート快特の充実に加え、新逗子からのエアポート急行登場 (!) および川崎での分割併合の激減が目を惹きます。杉田駅のホーム延伸工事からD急行の復活と停車駅変更を予想した当ブログの妄想記事がまさか正夢となるとは……(って驚くほどのことでもなく、誰でも予想できる範囲でしょうか ^^;)。急行廃止でとにかく使い勝手が悪くなっていた鶴見・新町・日ノ出町・弘明寺利用者はもとより、仲木戸 (モロに横浜線からの空港方面客狙い!)・井土ヶ谷・杉田・谷津坂もとい能見台 (世代バレバレ ^^;) 利用者は諸手を挙げて大歓迎でしょうが、生麦・子安・黄金町・京急富岡関係者は苦虫をつぶしているのでしょうか……(まぁ駅にも流行廃りありですね。汗)。個人的には、まさか京急ではヘロい種別である急行にも「エアポート」を冠することになるとは……ということで、400形や700形の急行を思い出すにつけ隔世の思いです。



 しかし、そんな大規模改正の華やいだ気分の陰で、1000形の存在はいよいよ風前の灯火に……。そもそも京急蒲田前後の高架は完全に完成すると相当きつい勾配になると思われ(まぁパッと見ですが ^^;)、たとえ往年の地下鉄乗り入れの主力であっても1000形にはスピーディーな登坂力がないと判断されれば、本線用として残る6連2本はダイヤ改正を待たずして離脱する可能性も無きにしも非ず……と想像されます。あるいは、車両運用計画の大幅な変更によって、1000形2編成が余剰としてひねり出されることも有り得るでしょう。遅くとも近い将来の銀1000増備によって引退決定……。既に1000形が満開の桜をかすめて走る姿は過去のものとなり、これから離脱まであとどれだけ走るのか分かりませんが、雨にも負けず風にも負けず、まさに赤い火の玉の如く力強い走りを最後まで貫徹してくれることを祈るばかりです。そういえば、この猛烈な土砂降りシーンを撮った1243Fは、奇しくも最後の6連2編成のうちの1本……。1枚目の1363Fはしばらく久里浜構内に先頭車が放置されたのち解体への道をたどったようです……(T_T)。
 車両の引退といえば、最近は鉄道ファンのマナーがその都度問題になっていますが、由緒ある名車の花道を汚さないためにも、京急愛好者としての節度は守りたいものです。もっとも私自身としましては、滅多に撮影出来なくなった本線6連については既にそれなりに撮り貯めていることもあり、撮るよりもなるべく乗って味わっておきたいものだと思っております (そういうヒマがあれば良いのですが……)。そして最後には大師線の4連が、700形のときと同じく1週間ほどさよならHMを装着して通常の営業運転に入ってくれれば非常に有り難いですね……。