地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

南海高野線を撮る (4) 機能美6200系

2010-11-18 00:00:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 青い車両つながりといえば……そういえば以前撮影した南海高野線の画像ストックがまだまだ多数あることを思い出しました。というわけで、魅惑の南海高野線ステンレスカー陣の一角を占める6200系をアップしてみましょう。
 6200系は、河内エリアの宅地開発のさらなる進展に伴う輸送力増強に追われた南海が、6000系及び6100→6300系の成功をもとに1974年以後新造した系列ですが、オイルショック後の製造コスト削減のためか、同じ抵抗制御でも超多段制御を止めて単なる抵抗制御車となっているとか。しかし車体は古めかしさが感じられる丸みを帯びたデザインを止め、一気に東急8000系に近似した切妻ボディに改められたのが当時最大のアピールポイントだったのでしょう。
 というわけで、東急8000系列ファンの視点からみますと、6200系は撮って眺めるたびに最高に嬉しい存在ですが (*^^*)、走行音はあくまで6000・6300系と同じくどっしりと重厚で低めな (?) サウンドであり、東急8000・8500系と同じような神秘的ハイテンションサウンドを期待すると少々ガックリ来ることでしょう (^^;)。いや、私は南海6000系列の走行音もこれはこれで最高だと思っておりまして、同じ東急車輌製の兄弟のあいだに甲乙はつけ難いですね (^_^)。



 そんな6200系、のちに電機子チョッパ試作車・初代8000系を抵抗制御化した編成を編入しつつ、6連または4連を基本として大活躍していますが、高野線の一般車両はズームカー・ごく僅かな1000系と8200系・泉北編成を除けば6000・6200・6300系で占められるというパラダイスぶりであり (昭和の東急ステンレスカー党からみて)、3形式がそれぞれ約3分の1を占めていますので、6200系もさほど待たずして自ずとジャンジャン撮影出来ます♪ 高野線は南海本線と比べて全然列車本数が多いのも嬉しいところですし……。ただ南海高野線の場合、6000・6300系が余りにもゴツくてシブく魅力的ですので、あっさりと端正な (?) 機能美を備えた6200系はどうしても迫力負けしているように思えるのは私だけでしょうか (^^;)。
 他の会社の基準からみれば、登場から既に36年を経ている6200系はそろそろ廃車……となってもおかしくない気もしますが、そもそも6000・6300系が全車健在で、かつ非常に美しく整備されている中では、6200系はこの先もしばらく廃車になることはなく、東急ファンにとっても嬉しい姿をミナミ~河内エリアで魅せ続けてくれることでしょう♪ しかも、VVVF化改造が始まっているとかいないとか……(そうなると、音については今のうちかも知れませんが)。個人的には、オールステンレス20m4扉の抵抗制御車という、如何にもインドネシアが喉から手が出るほど欲しがりそうな電車ということで、是非いずれジャカルタに転じて東急8000・8500系と競演して欲しいものですが……延命によりまずムリと思われるのは少々残念ですね (インドネシアは数年後、電車の輸入を禁止するようですので)。