すっかり師走らしい冷え込みとなった今日この頃ですが、猛烈に暑かった9月の関西撮り鉄ネタはまだまだ続きます……というわけで、加悦を訪れ京都で用務を終えた翌朝は、既にアップした梅小路での撮影ののち223系の新快速に乗り、いざ城下町彦根へ! といっても目的は最近流行の某ゆるキャラではなく (笑)、鉄道ファンであれば自ずと近江鉄道ということになるでしょう (^^)。
その近江鉄道は、かつて廃車の魔境であった車庫・ヤードを大々的に整理のうえ、最高に貴重な車両を保存・展示する近江鉄道ミュージアムを2007年以後オープンさせていますが、私が初年に訪れた際には折悪しく雨……。まぁそれはそれで、太陽の傾きを気にせず展示車両を参観し撮りまくることが出来るという利点がありますが、やはりいずれは爽やかな天候のもと、最高の順光線で貴重な車両を激写したいとう遺憾が残ったのも事実です。その後近江鉄道ミュージアムでは、マンネリ化を避けるためか展示車両の位置替えがあり、最近の様子を事前にネットでチェックしたところ、何やら美味しい車両が美味しい位置にて展示されているではありませんか……。そこで、毎月1回となっている展示日と出張翌日の休みが上手く重なったことから、勇躍3年ぶりの再訪と相成ったのでした (^O^)。
そこでまずは彦根にて223系から下車しますと……琵琶湖を渡ってきた涼風など期待するのはまず無駄な猛暑! (@o@) 蒸し風呂と化した彦根駅の橋上駅舎を歩きつつ、こりゃぁ熱中症決定か?と先が思いやられる気分……(^^;)。しかし、やがて彦根の車庫とミュージアムを見下ろす位置にさしかかりますと、相変わらずの激濃な風景にすっかり悩殺されまくり (笑)。「暑さ?そんなものはポカ○スエットがあれば関係ないぜ!」というわけで、早速200円の入場券を購入し、さっそく目の前に展示されているLE10にメロメロになったのでした (*^^*)。
嗚呼!抜けるような青空の下、黄色い車体のレールバスは何と健気な姿なのでしょう! 登場当初こそ「ええ~っ?! 電車が走る鉄道にこんなショボいレールバスって一体……」と思ったものですが (^^;)、今やこの車両が登場して早くも24年が経ち、同時代に作られた二段窓のバスすら消滅へと向かっている(ほとんど消えた?) 中、こうして「昭和末期のバス」然とした姿を留めているだけでも最高に貴重です。しかもそれが名鉄キハ10と並ぶ新レールバスの初期の車両であるとなれば、もう垂涎の的以外の何物でもないでしょう! そういえば名鉄キハ10も、今は無きくりはら田園鉄道の遺構を活用した鉄道公園で現存しているようで(行ってみたい……)、非常に運の良いグループなのかも知れません。