地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

湖西線冬の陣2010 (2) トワイライト罐日本海

2010-12-28 00:00:00 | 国鉄型車両


 先日のクリスマス寒波で大きな被害を受けたのは会津盆地でしたが、強烈な寒波が来さえすれば他の地域でもどうなるか分からず、大雪や突風を事前に見越して長距離夜行列車が運休となる場合が増えているような気がします。うーむ、昔はこれほどあっさりと事前運休になったのでしょうか? 羽越線の最上川鉄橋における脱線転覆事故(最近JRE公式HPのトップからようやくお詫び文が消えました……乗って撮り鉄するファンとして他人事ではなく、ご冥福をお祈りします) 以来、JREがひときわ運休の基準を厳しくしたのか、それとも長距離列車の需要が凋落して久しく、止めても余り大きな影響は生じなくなったのか……。かつて鉄道こそ国家の基幹交通であった時代には、多少無理をしてでもヒトとモノの流れを維持しようとしたのだろうと思われ、長距離列車の扱いそのものの変遷が日本における鉄道の没落(しかも政権がアレではなぁ……)を象徴しているようで悲しさが募ります。



 そんな中、めっきり減った夜行列車陣営の貴重な一陣地を守っているのが「日本海」。K国人が見たら思わず怒り出すかも知れませんが (日本を旅行するK国人もこの列車に乗るのは避けるのだろうなぁ……と。笑)、そんなことは知ったことかと言わんばかりに日夜大阪と青森を黙々と結ぶこの列車は、首都圏住民にとっては利用しづらいだけに秘かな憧れの対象であります。しかも、全車開放寝台という割り切った編成構成は、急行「銀河」なき今となっては逆に特筆に値するでしょう……。プルマン式A寝台、出来れば一度乗ってみたいのですが、電源車と喫煙車に挟まれた位置に連結されており、しかも喫煙室が設置されているというのが難点でしょうか (-_-; →北斗星やあけぼのも含め、寝台列車全車禁煙化希望……。ヘビースモーカーが同じ車両に乗っていると、たとえ個室寝台に乗っていても空調を伝って朦々と煙が流れ込み、一晩中眠れないという最悪の経験が……泣)。
 それはさておき、「日本海」は撮っていても嬉しいことは言うまでもなく、先日湖西線で113系を待ち構えていた際にも堂々としたその走りを連写しまくって大満足 (*^^*)。撮った時点では「ををっ!トワイライト罐が牽引していてカッコ良いじゃん!」と叫んでしまったのですが、原色ローズレッド機の牽引にこだわるEF81党の視点からみると必ずしもそうでもないようで……いろいろと好みの問題というのは難しいですね (^^;)。