地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

会津鉄道2010新雪 (3) AT600・650大活躍

2010-12-27 08:44:00 | 地方民鉄 (東北)


 昨日は新宿駅界隈のとある焼肉屋にて、いつも大変お世話になっております「あまのじゃく」様ご主催の「鉄」な忘年会が開催されまして、あんな土産話やこんな超重要情報に思わず気分もハイテンション! 食べ飲み放題を良いことに、年甲斐もなくビールをジョッキ4~5杯 (どっちだっけ? ^^;)、焼肉をたらふく腹に入れてしまいました (爆)。あまのじゃく様をはじめご参加の皆様、最高に楽しいひとときをどうもありがとうございました! m(^^)m 嗚呼インド行きたい……(謎)。
 
 それはさておき、私が会津鉄道沿線を訪れた24日に降り始めた雪は、一昨日になると観測史上かつてない怒濤の降雪を会津盆地にもたらしたようで、PCを使って作業をしながら時折アクセスした会津若松のアメダスデータに「只見や檜枝岐ならばさておき、若松でこれって一体……」と思わずのけぞらんばかりでしたが、果たせるかな、既に様々な報道でも伝えられています通り、会津若松に通じる鉄道も道路も大変なことに……。もし24に日帰りとせず若松に抜け、翌25日は若松周辺でキハ40系列を撮り鉄……なんて予定を立てていたとしたら (一応検討していましたが、まだ年賀状を作る作業に入っていなかったため中止)、私自身も難民となっていたことでしょう……。若松で583系が列車ホテルとして開放されたそうですが、多分そこで不安な一夜を過ごすことになっていたに違いなく……(冷汗)。



 そんな中、会津鉄道沿線はもともと只見線沿線と比べて雪が降らず、今回も余り積雪が増えなかったことから、JRと比べて長時間貴重な足として持ちこたえたようで、まさに鉄道がいざというときの生命線になるという好例のひとつと言えるでしょう。もともと会津藩は江戸との往来に会津東・中・西街道という3ルートを確保し、うち中・西街道は若松から会津鉄道沿いに南下し、会津落合あらため養鱒公園駅前で枝分かれしてそれぞれ黒磯・鬼怒川方面へと通じていたわけですが (以前山屋をやっていたとき、那須岳から養鱒公園駅まで会津中街道を20数km歩いたことがあります。長かった……@_@)、それだけ会津鉄道沿いのルートは会津の地にとって伝統的存在であり、今回も期せずしてその真価が発揮されたことになります。そして間もなく迎える帰省ラッシュに際し、またも年末寒波の猛襲が予想されていますので、もしかすると膨大な帰省客が野岩~会津ルートに殺到し、押すな押すなの大盛況となるのでしょうか? この時期はただでさえ、普段閑散とした野岩~会津ルートのどの列車もボックスシートが埋まる書き入れ時となりますので……(汗)。
 というわけで、会津鉄道の一般車にとっても忙しい季節の到来ですが、とりわけ会津尾瀬エクスプレス用車両としてちょうど5年前にデビューしたAT600・650は八面六臂の大活躍となることでしょう。転クロと東武・野岩乗り入れ装備を持つこの車両は、本命の会津尾瀬エクスプレスやその送り込み運用はもとより、普通列車用AT500・550の代走として単行で走ることもあれば、AMEXの増結車としても使われることもあり……そつなくまとまった塗装と相俟って、これからの会津鉄道を代表する車両と言えそうです。特に若松方の幌付きマスクはイケてますので、この先さらに四季折々の風景を行く光景を撮ってみたいものです。