地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

会津鉄道2010新雪 (1) 新AMEX疾走!

2010-12-25 00:00:00 | 地方民鉄 (東北)


 いつも当ブログをお楽しみ頂いている皆様、Merry Christmas! いや、私は別にキリスト教徒ではございませんが、そんな時節にクリスマス色の車両を撮ってみましたということでして……(^^;
 さて、既にニュースでも喧伝されております通り、年末の日本列島にはクリスマス寒波が襲来中! 12月に入っても例年になく雪に乏しいといわれた本州の山岳地も軒並み怒濤の積雪量となりつつあるようです。そんな中、ちょうど私は年内の仕事のヤマを越してしばしお気楽モードに入っていることから、秩父でのフィーバーも冷めやらぬ昨日も早朝に起床しまして、浅草発6:20の東武快速に揺られて会津鉄道沿線へと雪見に出かけて参りました (*^O^*)。まだ薄暗い中にスカイツリーがそそり立つ光景を眺めた時点では、大雪など全く想像も出来ない乾いた師走の朝が広がっていましたが、鬼怒川温泉あたりからは山の斜面にうっすらと雪が現れ始め、湯西川温泉(五十里湖鉄橋)からは完全にめくるめく新雪の世界!! 「まさに私のために今朝降ってくれたのか……」としか思えない絶景に感激しまくり、多忙すぎた今年の疲れが全て洗い清められるかの如き心地を感じつつ、浅草から会津田島まで3時間半の旅を貫徹したあとは、午後3時過ぎに新栃木行の客となるまでひたすら雪中撮影の鬼となって会津鉄道の車両を撮りまくったのでした♪



 というわけで、まず何と言っても注目せずにはいられないのが新AMEX・AT700&750! キハ8500を駆逐したことで快く思われていない向きもあるかも知れませんが、このDC自体はローカル私鉄軽快気動車の中でも際だって豪華で見栄えのする車両だと思われ、とくに真紅のボディはこれからの雪の季節に大いに映えるのではないか?という気がしております。実際に沿線で撮っていても、余りにも見事な赤と白のコントラストをきっちりと写し止めた瞬間、思わず寒さも吹っ飛んでガッツポーズものです (笑)。
 しかしそんなAMEX……季節柄やむを得ないことかも知れませんが、傍で見ていて (今回は乗っていません) はっきり言ってガラ空き過ぎ……(-_-)。折角シックな木目系の内装にデラックスなシートを装備し、さらにはクリスマス限定でアテンダントさんがサンタ風衣装を着ているにもかかわらず (2枚目の正面扉部分の人影がお分かり頂けるでしょうか?)、非常に勿体ないの一言に尽きます。うーん、最悪の場合1両に減車という可能性もありそうな……(それを見越してのAT700&750化なのかも知れませんが)。
 クリスマス限定サービスといえば、帰りに乗った新栃木行普通でも野岩鉄道の事務方スタッフ (恐らく取締役クラス?のおじさん) がサンタクロース姿で一人一人の客に「メリー・クリスマース!」と挨拶し、栃木県産「ひとめぼれ」の小袋をクリスマス・プレゼントとして配布するという、何ともほのぼのとした一幕もありました。私自身はといえば、世間の浮ついた雰囲気から逃れたくて敢えて過酷な雪中撮影に出かけたという世捨て人に過ぎませんが (爆)、ちょっと心が温まったのは確かです。経営が苦しい野岩鉄道もこうして手作りイベントで頑張っているのだから、自分もエネルギーを充填して頑張ろうか、ということを感じる年の暮れとなったのでした。嗚呼……清き新雪、良き車両、垂涎の美食、朴訥な人情……やっぱ厳冬の東武~野岩~会津ルートは最高です!