最近インドネシアの鉄道系掲示板を見ていたところ、今週に入ってKCJ (ジャボデタベック通勤鉄道) は突如「列車減便のお知らせ」を掲出し、ボゴール線の非冷房エコノミーを片道当たり15本以上 (ブカシ線は1往復) 減便するという衝撃的事態となっていることが発覚……。本数から言っておおよそ非冷房エコノミー編成の3~4運用に相当することから、恐らくそれだけの車両がまともに運用できない状態に陥っていることが想像されます。私が夏に訪れた時点でも、エコノミーが時刻表通りに走ることは最初から期待していないにせよ (^^;)、まがりなりにも所定の運行本数はやって来るだろう……という期待をことごとく裏切る間引き運転が頻発……。40~50分も開いてしまった非冷房エコノミーを待つ人々がボゴール駅のホームにあふれたり、ラッシュ時に辛うじてやって来た4連の屋根が超鈴なり状態となっていたりといった凄惨な光景を眼にしていますので、個人的には「恐らくKCJとしては常態化している間引き運転を正式に追認したのだろう」と思わなくもありません。では、特にどんな車両が問題なのか?ということですが、日本製の抵抗制御車は登場から30数年を経て未だバリバリ現役であるのに対し、VVVFのHOLECや日立は製造後僅か数年~10年程度で離脱した車両が多過ぎ……。KCJとしては、いつ往生するか分からない車両を青息吐息で使っているのでしょう……。
そこで、いよいよ日本製冷房車のさらなる追加導入は待ったなしとなっているように思われるのですが、減って行く非冷房エコノミーをどのようなステップで完全にゼロにして運賃をエコノミーACと一本化させるのか、いろいろと難しい舵取りが続くことになるのでしょうか? そういえば、運休対象列車の中には別に急行が数本含まれており……これは果たして通常よりも多くの編成の検査期限が迫っているためなのか、それとも日本製冷房車にも調子が悪い編成が増えているためなのか……予断を許さないものがあります。
というわけで、公営系企業からの「贈り物」車両シリーズ、都営6000系から今度は東西線系に視線を転じまして、東葉高速1000系をアップしてみますが……昨年時には原色で残っていた編成が帯の貼り替えを受けてしまい、1090Fはこんな黒い額縁顔に……カッコ悪い (-_-;)(ToT;)。しかも今回は、こういう編成に限って日中の中央線~ブカシ線機織り急行運用に入っているという……(@o@)。都会的な風景の中を行くシーンを決めても、残念ながら他の編成ほどの感動に欠けるのは否めません。ううっ……最近は車両デザイナーが代わってしまったのでしょうか? まぁこれもひとつの記録ということで……。なお、ジャカルタの日本中古冷房車は2年に1回の検査で衣替えするのが通例ですし、当局の気が変わって数ヶ月で色が変わるという事例もありますので、再来年に訪れる頃には別のナイスな色を纏ってくれるだろう……と期待しているところです。