京急大師線では、首都圏有数の初詣スポットにして京急発祥の地である川崎大師への参拝客を輸送するため、例年元日から節分までは土曜休日を頻繁運転の特別ダイヤとするなど総力戦で臨んでいますが、そんな大師線の初詣輸送を趣味的にみた場合の楽しみは特製HMの掲出でしょうか。そして今年も去る3日まで、干支の龍をモチーフとするHMが2種類用意され、1500形の正面に掲げられてきました。
大師線といえばこれまで長らく700形と1000形の天下であり、シブい役者の晴れ姿を求めて撮り鉄が初詣輸送に群がるのもまた風物詩の感がありましたが (笑)、昨年の輸送からは基本的に1500形オンリーとなってしまってからは、たまに新1000形が入線することすら珍奇この上なく興味をかき立てられる……という有様で、全く面白みがなくなってしまったと思うのは私だけでしょうか? 1500形ファンの方には恐縮ですが、1500形は乗り心地・座り心地が上々なだけで、スタイル的に何故か全然そそられないという……。不思議なことです (^^;)。
というわけで (?)、大師線のHM編成をどうしても早めに撮っておきたい!という、700・1000形現役時代のような感情は湧かなかったのですが、先月中旬に川崎大師を参拝 (と申しますか……昨年は骨折してエラい目に遭いましたので、生まれて初めてそれなりの額のお布施をして厄除けの護摩祈祷をして頂いたのであります) したついでに、やはり大師線恒例のシーンは撮っておこうと思いまして、サクッとカメラを向けてみた次第です。新年に入って非常に寒い日が続く中、この日は風も弱まり束の間のポカポカ (?) 陽気となり、澄み切った穏やかな青空のもと、HMも凛々しい1500形が行き交う光景は平和そのもの。世の中一般も、そして鉄道事情や撮り鉄スポットも、こんな感じで穏やかな一年であって欲しい……と思います。1500形しか来ず、しかも松の内も過ぎていることから、沿線には他に全く撮り鉄を見かけず(港町カーブにも誰もいない!……偶々かも知れませんが)、やっぱ1000形と1500形では人気度がまるで違う……ということを見せつけられ、私自身「あ~1500じゃなくて2000形が来ないかなぁ~。4連ならばAR-2コンプレッサーもブイブイ鳴り響きまくりだし♪」と思うのですが (^^;)、こんな感じで他にロクに注目されていないシーンを少しずつ撮り貯めるのも長い目で見て貴重な記録になって行くのだろうか……それはそれで悪くないひとときなのだろう、と思っております。