地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

東急8614F「早春の伊豆」と淡雪景色

2012-02-14 00:30:00 | 大手民鉄 (東急)


 最近、着ぶくれラッシュのためもあるのでしょうか、田園都市線のダイヤ乱れによる運用変更の類が非常に多く、しかもそれが一日中尾を引いているような気がします。そこで、例えば大手町駅のホーム中央にある業務用時刻表でこれから乗る列車の運行番号をチェックし「これならまぁ大体○Kやフツーの8500で来てくれるだろう」とワクワクしていると……たとえば夜の35Kがメトロ08系で来たり、44Kが5000系6ドア組み込み編成で来たりという筆舌に尽くしがたい悲劇が起こり、思わず眩暈で倒れてしまいそうな気分に……(@o@)。その瞬間までは「○Kエクスプレスで新玉川線地下を大爆走♪」と期待していたのもどこへやら、席を確保しても「こんなはずじゃない……これは何かの間違いだ!」「何故1本前にやって来た8500[またはメトロ8000系の電機子チョッパ温存車]の各停に乗らなかったのか? 桜新町で抜かれる空いた各停でじっくりと音を楽しめたはずなのに……」という煩悶とともに、まるで世界が終わったかのような気分にならざるを得ません (苦笑)。



 しかし、そんな不運ばかりでは本当に鬱になってしまいそうですので、卑小な人智を以てしては到底測りがたき天・神・仏は、たまには最高の巡り合わせを用意して下さいます。先月下旬の秩父7506F甲種輸送に先立って、少々雪景色と田都をからめて撮影した際には、何とさほど待たずして8614F「早春の伊豆」を撮影出来てしまったという……(^O^)。まず中央林間から少々乗った列車、そしてすれ違った列車は、ダイヤ乱れの影響が悪い方向に出てしまい、あろうことか5000系6扉車組み込み編成や東武50050系ばかりであるという最高に憂鬱な状況が展開していたのですが、そんな悪夢を突き破るかのように8500系の一発目が8614Fでやって来て気分は一気にヒートアップ! 中央林間から折り返して来たシーン (1枚目) は、家々の屋根の北面に残った雪とからめながら、「伊豆のなつの《早春の伊豆》に雪」という、何とも季節感がメチャクチャ (笑) ながらも滅多に得られないシーンを撮影して大満足に浸ったのでした♪ (その後、先日記しました通りに長津田で昼食→恩田で7101F&伊賀目撃→秩父甲種。何という時系列メチャクチャぶり ^^;)
 09年の夏に重要部検査を受けた8614Fは、恐らくあと1年以内に全般検査の周期を迎えると思われ、果たして来年の今頃も同じように伊豆急帯を巻いているのか、いやそもそも全検を通過できるのか全く分かりませんので、ことによると雪との組み合わせはあと何回も見られるものではない可能性が高いでしょう。まさに一期一会を大切にしなければ……。
 ちなみに「早春の伊豆」は、本来「伊豆のなつ」として伊豆急帯を貼っている8614Fを用いて、子会社・伊豆急沿線の一足早い春観光をアピールするもので、伊豆観光をPRするステッカーがドアの脇に貼られておりますが、今年の注目は復活したばかりのクモハ103もPRの素材となっていることでしょうか。しかし、今年はとにかく「春は名のみの風の寒さ」ですので(本来は信州か何処かの風景を詠ったものらしいですが・・)、例えば熱海のような早咲きの梅の名所でも全然花が咲かず閑古鳥が続いたとか……(汗)。例年であれば2月中~下旬に繁華の極みを迎える河津桜輸送は一体どうなるのでしょうか?