地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

阪神の古参車を撮る (上) 赤胴2000系

2012-02-11 00:00:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 京阪といえば当面やたらデラックスなだけで日中閑古鳥な中之島線、中之島線といえば行き止まりに埋め込まれた巨大なシールドマシン、それが象徴しているのは阪神直通の見果てぬ夢……というわけで、昨年5月の関西出張時に撮ったままアップしそびれていた阪神の画像があったのを思い出しました (すごいこじつけ……^^;)。このときは確か阪急京都線での「京とれいん」撮影ののち、神戸線→今津線と移動して久しぶりに阪神を楽しみ、さらに新開地まで向かって神戸電鉄を撮影したという「阪急阪神グループ特集」だったのですが、阪神での狙いは勿論昭和気質な二段窓車! しかし、赤胴車2000系はこの時点で風前の灯火であることは余りにも明らかで、今津でしばらく撮影して「嗚呼、西宮急行で来ないようならこりゃ駄目か」と早々に諦めていたのでした。



 ところが何と奇跡が! 御影駅上りホームにて撮り鉄中、ふと神戸方を遠望してみますと……あれれ?赤胴車でも8000系の顔ではない……。そこで次の瞬間、2000系が特急として姿を現すという衝撃的展開になることを理解した私は、大慌てでズームレンズを超望遠側に振り、石屋川の車庫がらみの複雑な配線を行く勇姿を、日の丸構図ながらも何とか目出度くゲットしたのでした……(*^^*)。そして停車中に速攻で梅田方へ移動 (笑)、標準軌の高架線を走り去って行く光景に、幼い頃図鑑の中で見慣れた阪神電車のひとつの時代がこうして終わって行くのか……その最後に特急幕姿を拝めて良かった!と思ったのでした。
 周知の通り、既に2000系は昨年夏を以て全車廃車となり、本線系赤胴二段窓車は消滅したことになりますが、武庫川線では7861・7890形が健在ですので、また久しぶりに訪ねてみたいものです。とくに、2000系に近い雰囲気の7890(しかし性能的には徹底的にデチューン)は、未だ当たったことがありませんので……(^^;)。