時間の流れは早いもので、昨年夏のジャカルタ撮り鉄の際に骨折し、帰国当日に手術&ギブス姿となってから、本日でちょうど半年となりました。おかげさまで既に日常生活と鉄活動には何の支障もなく、むしろ筋肉回復のためガンガン歩いているため脚力はむしろ骨折前よりもアップしたほどですが、まだ正座が出来ないという後遺症はリハビリを続けて治すしかありません。ま、ぼちぼち参ります……ということで、ご心配下さった皆様のご厚情に心より御礼申し上げます m(_ _)m
それはさておき先日、ジャカルタ現地発信の日本語メディアである『じゃかるた新聞』のHPを見ていたところ、来る3月からインドネシア鉄道では全面的な禁煙に踏み切るとか(有料会員ではありませんので見出しの内容しか分かりません ^^;)。インドネシアには総じて無類の煙草好きと思しき人々が多く、道端の屋台風の小店舗(ワルン)では1本からバラ売りしていることもあり、至るところで朦々と紫煙が上がりまくり、とりわけ非冷房の客車列車やエコノミー電車内は、まるで日本の喫煙車かと思うほどの強烈な濃度となることもしばしばですので、非喫煙者とってはある意味でツラい空間です。しかし、エクセクティフ (1等車) とジャカルタの冷房電車については、空調ONで密閉された空間であるためか、既に禁煙が基本的に徹底しています♪ まぁ、ジャカルタ・コタやボゴールでの折返し待ち時間には、ドアに立って暇つぶしで吸っているヤツの煙が流れ込んで来ることもありますし、以前ブカシから東急8500系に乗った際には、途中チャクンあたりから乗り込んで私の隣りに座ったオヤジが「ドアが開く直前まで吸い続け、車内では吸わないものの火を付けたまま消さない」というムリヤリな状態で煙草を指に挟んでいたため、8500に乗っている気分が台無しになるという事態もありましたが……。
もっとも、ラマダーン(断食月)に訪れますと、基本的にムスリムは飲食だけでなく煙草も日中断ちますので(吸っているのはキリスト教徒と華人だけ→しかし商売が上手く金持ちが多い華人はエコノミーにはほとんど乗らず[?]、キリスト教徒も多数派ムスリムを前にして遠慮がち)、煙が朦々と立ちこめるエコノミー車内の空気がかなり改善され快適(?)になるのも事実です。というわけで、ラマダーンに伴う苦労を覚悟していた昨年夏の訪問も、実は訪れてみれば結構すがすがしい気分だったのでありました。全クラスの禁煙を鉄道当局が宣言するといっても、どうせエコノミーは相変わらずでしょうから、今年もまたラマダーンを狙って訪れるかも……(とゆーか、今年も夏休みを確保して訪問できそうな時期とラマダーンが重なるというだけの話ですが。汗)。
というわけで (?)、今回は東急8610Fをアップしてみましょう。ジャカルタの日本中古冷房車陣営の最大勢力でありながら、今やメトロ6000・7000にその座を脅かされている東急8500系陣営のうち、8610Fは8607Fと並んで正面の幕装置を温存している貴重な編成ですが、ジャカルタで走り始めてからはや数年、故障やら何やらのためにデハ8610の幕が機能しなくなっていた (2枚目) のは仕方のないことでしょうか……(あるいは破けた幕の補修中でしたっけ?)。いっぽうデハ8510につきましては、恐らく補修のついででしょうか、新たに現地駅名幕が入り、黒地に白地で「BOGOR」を凛々しく表示した姿に感激したものです……(*^^*)。もっとも、初日の朝にこの幕を撮影したのも束の間、次に遭遇した際には誰かが回してしまい黒一色になってしまってガックリしたものですが……(泣)。
思うに、去る12月のダイヤ改正によって列車運行系統が整理されて以来、同じボゴール線を行く列車でも「赤線(中央線直通~ジャカルタ・コタ)」と「橙線(タナ・アバン直通~環状線~ジャティヌガラ)」と系統が分かれていますので、何とかこの幕装置を活用して赤幕・橙幕(そしてブカシ線用の青幕)が表示されるようになることを期待したいものです。そうなれば、あたかも「大井町線の緑幕ニコタマ行」を彷彿とさせるものになりそうですし、既に05系にはそのような色幕を用意した車両も現れているようですので……。