横浜市営地下鉄は来る12月、上大岡~伊勢佐木長者町間が開業してから40年の節目を迎えます。その路線網は、地元住民でなければなかなか縁がないものであることは否めず、車両新造、あるいは近年では緑線の新規開業などの話題がなければ、趣味界での存在感はマイナーなものであることは否めませんが、今や開業以来積年の赤字体質から脱し、さらには新百合ヶ丘への延伸が計画されているなど、地域の基幹交通としてますますの活躍が期待されるところです。ええ……小田急江ノ島賎民である私としましても、とくに戸塚・上大岡界隈、さらに京急三浦半島ゾーンへと出る際には大いに重宝させて頂いております。先日の「京阪鉄コレ上大岡の陣」も、この青線があってこその勝利でしたし (笑)。
そんな横浜市営地下鉄では昨日、そんな青線の目出度い節目を祝うべく、上永谷の車両基地にて公開イベント「はまりんフェスタ」が盛大に開催されました! 当初私自身はこのイベントについて全くノーマークだったのですが (^^;;)、昨日はたまたま青線&京急界隈での所用のために湘南台から乗ったところ、真正面に座った親子連れの手にはイベント案内のパンフレットが……! そこで「へぇぇ~そんなイベントがあるのか! 昼に用事は終わるので、こりゃぁ~サクッと行ってみる価値は大だな」と思いまして、所用ののち初めて上永谷にて下車したのでした (笑)。
その後、会場帰りの家族連れがゾロゾロ歩いている道に沿って一路上永谷車庫に向かったところ……ぬををっ!結構広い……(^o^;)。しかし、そういえば第三軌条ということもあってか、広い構内を見渡しても車両撮影会をやっている気配は見えず、高い柵越しに多くの編成が留置されており、「しまった……これは全然キレイに撮れない」という焦りが。また、展示されたバスを撮ろうにも狭い構内路の片隅に並べられ、周囲の人が消えるわけもなく、撮りバスに来た意味はゼロ……。そこで、なかば途方に暮れつつ一番奥の方に到達したところ、なな何と!引退して久しい1000系が3両のみ極めて良好な状態で保存されており、しかも通電している……! (*^O^*) さらに、留置線終端に立つ詰所の2階から1000系を含む数本の留置編成を撮影出来るようになっているではありませんか! そこで、高いところから1000系保存車および3000系初期車を撮影したのが2枚目の画像です♪ 昨日は壮絶なスーパー快晴につき、詰所の影がモロにかかった先頭部分と奥の広大な構内との明暗差が極めてきつく、レタッチでやっとここまで緩和したという次第……。あ~、明るい曇りでしたらサイコーだったのですが、普段立ち入れないアングルから1000系留置シーンを撮影出来ただけでも御の字でしょう!
こうして予期せぬ1000系保存車との邂逅に満足したあとは、ある意味でこのイベント最大のお楽しみと思われる上永谷までの帰宅列車に乗ったのですが、これがなかなかGood! 数本運転される列車は、検札開始時間が券面に記された整理券を購入することになっており、いざ行列に並んで柵の中の線路用地内に入って行きますと、まずは1000系を間近なアングルで撮影成功! (1枚目^O^) さらに指定された編成に乗り込み、待つことしばし……ゆっくりと発車した臨時列車は、まだ家族連れで大賑わいな構内を望みながら超低速で走り、ブワーッと全開状態の洗車機を通過♪ そしていよいよ上永谷駅に通じる単線カーブに入る……というところで、ATCの作動でガクッと激しく急ブレーキがかかりまくり! 思うに、これも乗車体験サービスの一環としか言いようがありません♪ 事前に放送が入り「絶対に立つな」と指示されました (笑)。
そんなこんなで意外と濃厚過ぎる数分間を過ごしたのち、上永谷駅でそのまま湘南台行に乗り換えて帰宅したのですが、この帰宅列車用乗車券を持っている客は何と!上永谷で下車しようが、湘南台・あざみ野で下車しようが、一律に車両基地内で払った200円ポッキリという大盤振る舞い!! 上永谷や下車駅でわざわざ切符買い直し・パスモタッチし直し・精算手続きの類をさせ、その都度有人改札がカオスになるよりも、いっそのこと往路運賃を払って来場した客には体験乗車料のみでサービスしようということなのでしょうが、いや~これは嬉しい話です♪ というわけで、盛大ながらも極めて良く計算された楽しいイベントを開催して下さった関係者の皆様には、この場ながら心よりお礼申し上げます m(_ _)m
車両基地構内をしずしずと走ります……。
ドピーカンなのに水がドバーッ! 洗車機通過シーンならでは。
急カーブ走行中! 左側の線路は行き止まり留置線です。