地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

濃尾三州鉄遊覧 (12) 近鉄1000系!

2012-11-20 08:00:00 | 大手民鉄 (近鉄)


 先週関西出張ついで鉄で撮影した画像は大量にあり、近鉄でも超!大収穫を得ているのですが、何せ多忙なものでレタッチとアップはしばらく先の話 (汗)。その前に、春の名古屋界隈撮影における最大の成果のひとつをアップしておきましょう。それは……近鉄1000系!!
 大手私鉄各社に、如何にもキレの良い番号である1000系or形を名乗る車両は数あれど、近鉄1000系ほど多くの人々にとって全然ピンと来ない車両は他にないのではないかと思われます。何せ、巨大な路線網と車両陣を誇る近鉄にあって、1000系は最初から名車2200系の下回りを流用した少数派の車体更新釣掛車として運命づけられていたからです……! あるいは穿った見方をしますと、こんな車体更新釣掛車に1000系という輝かしい番号を奢った近鉄社内担当者の本心が知りたいものだなぁ……と (^^;;)。そういえば、ビスタカー11000系の下回りを流用した2000系も、同じく名古屋線の少数派ですし……不思議なものです (汗)。



 しかし思うに、日本民鉄史に燦然と輝く2200系の車体更新車として生を享けたからこそ、堂々の1000系というナンバリングとなったのだろう……と信じたくなる何かが、この1000系にはあるような気がします。既に釣掛からカルダン駆動に改造されて久しく、したがって関東人的視点からみればカルダン化された後の小田急4000形のような存在となっているわけですが、小田急4000形が既に数年前に消え去ったのに対し (泣)、近鉄1000系は今も名古屋線普通列車の主力として活躍しているとは嬉しい話ではありませんか! しかもこの……堂々たる21mボディにデカ前パン! このダンディズムに、撮影するたびシビれるぅぅ……(*^O^*)。
 そんな1000系も、登場以来早いもので40年が経過し、今後近鉄全体で節電を狙ってダイヤのスリム化が進んで行く中で、遅かれ早かれ廃車の対象になって行くことでしょう。こんな感じで名古屋近辺にてお手軽に前パン姿を狙うのも良いですが、三重県内で午後のドピーカン・ド順光を狙って前パンの雄姿を撮り貯めなければならないなぁ……と内心焦っております。まぁ、近鉄1000系で盛り上がるという人種は僅少でしょうから、廃車直前にカメラの大放列となることはまず想像出来ず、まったり・しみじみと別れを惜しむことになるのだろうか、と何となく予想しているところです (そうであれば良いのですが)。