地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

濃尾三州鉄遊覧 (11) 近鉄12200系!

2012-11-15 00:00:00 | 大手民鉄 (近鉄)


 近鉄は今月に入り「しまかぜ」50000系の車内を報道陣に公開し、その詳細な全貌はネット上で伺い知ることが出来ますが……いやはや本当、近鉄が20年に一度の式年遷宮に賭ける熱い気合いに圧倒されざるを得ません。しかも、そんな豪華なスペックを、JRのグリーン車やグランクラスと比べて格安の料金で享受することが出来るのですから……うらやましいの一言に尽きます。勿論、JRの特別料金には様々な深慮遠謀があるわけで、それを納得した上で私も払っているのですが。
 おっと話題が逸れてしまいましたが、「しまかぜ」といい、リニューアルILといい、乗って撮ってみたいものですね……。もっとも、撮って一番嬉しい近鉄特急車両といえば最古参の12200系であるというのは、恐らく衆目の一致するところでしょう (そんなことはないか ^^;)。



 何せ12200系といえば、丸みを帯びた堂々たる側面、伝説の名車2200系に何となく連なる貫通扉つきの正面、泣く子も黙る雄々しい前パン、青山峠をものともしない重厚な床下機器……これら全てが合わさって実に玄人好みのデザインを構成しているわけで、それを以て「昭和ロマン」と呼ぶべき何かを体現していると思うのは私だけでしょうか?? 勿論、国鉄特急型車両も良いですが、同時代の特急用車両の傑作として12200系が周到な整備を受けつつ現役バリバリを貫いていること自体、趣味的にも実に貴重でかけがえのない展開であるように思えてなりません。今やさすがに廃車がそれなりに進んでいますが、今後もしばらくの間は大阪・名古屋線の乙特急や京都・橿原線の特急を中心に活躍を続けてくれることでしょう。もっとも、個人的に乙特急の特急券を購入して乗る際には、12200系よりもACE・Aceに当たる方が嬉しいですが……全くの気合い不足でスミマセン (だってぇ……座り心地が全然違うんだもん。爆)。