地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

鉄コレ三岐601系を旧塗装タイプ化する

2012-11-29 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 最近は路線開業○○周年、あるいは車両登場○○周年、引退間際etc...にかこつけて、懐かしの旧塗装(あるいはステンレスカーの場合、帯なしバージョン)を登場させるのが世の習いとなりつつあり (?)、古き良き風情を求めるヲッサンヲタによる格好の愛玩対象となっているのは周知の通りです。しかしそういえば、昨年100周年を迎えた三岐鉄道では、三岐・北勢両路線の現塗装車両に特製HMを装着したのみで、特段リバイバル塗装をやっていたわけではないなぁ~ということに気づきました。まぁ北勢線の場合、旧塗装といえば近鉄マルーンであり、さらにその前の旧塗装は今日バス路線網が電車と競合する三重交通の白+ダークグリーンですので、今さら旧塗装をやるとは思えません (^^;)。しかし一方、三岐線の場合には、昔の画像を書籍やネットで眼にするにつけ、何ともビミョーな色合いながら、如何にも地方私鉄っぽくもある旧塗装が見られます。
 そこで、ピーンとひらめきました。「そうだ!鉄コレ晒し売り店で余りまくっている第7弾・三岐601系を活かして、三岐旧塗装っぽい色を塗った妄想フリーランス車両を製作し、勝手に三岐鉄道100周年を祝ってしまおう」……と (超爆)。



 そこで材料を揃え、塗装に備えて分解し、車体をシンナー池に投じるまでは極めて簡単ではありましたが、ここから先の難題は……では具体的にどのような色を塗るのか??ということ (汗)。かつてネガフィルムで撮影されたと思われるネット上画像は褪色が激しく、何とも地味過ぎ気合い不足な、ダークグリーンとも紺ともつかないような色と、ベージュともクリームともつかない色のツートンカラーとなっています。しかし、そんな褪せ褪せな色を塗っても嬉しくない……。タイムマシンに乗って実車を見物すれば、もっと鮮やかなはず。
 というわけで依拠したのが、JTBパブリッシングから出ているJ.W.ヒギンズ氏の貴重すぎる記録 (コダクローム様々!そして米国軍様々!)、そして三岐鉄道に関する必見サイト『三岐鉄道車輌大図鑑』様に掲載されているモハ120形の新旧塗装混結姿です。ううむ……どうやら「彩度がある紺色」と「練り辛子っぽさ……というか、僅かにベージュがかった黄色」の組み合わせであったのでしょうか? 以前飯田快速色を勝手に解釈して鉄コレを塗り直したのと同様の考証作業でありますが、とにかく昔の実車を見たわけではないので全く自信はありません (^^;)。とはいえ、こんな感じであれば独自のローカル線っぽさを演出可能というものでしょう。
 次の問題は、それでは塗料をどうするのか??ということ。「彩度がある紺色」は、ヨドの店頭における缶スプレーの蓋の比較検討 (爆) からクレオスのガンプラ用MSブルーに決し (ガンダムは偉大です……笑)、実際試し吹きした結果「まぁこれで良いか」ということで採用となりましたが、「練り辛子っぽい黄色」が難しかった……です。結局いろいろ試した挙げ句ドンピシャなものが見つからず、GM西武イエローに落ち着いてしまいました (滝汗)。まぁ、601系の実車はもう廃車となってしまいましたが、かりに今リバイバル塗装をやるとすれば、こんな感じにビビッドさが……ということでも良いでしょう。
 色が決まれば後はセオリー通りに塗るだけですが、しまった!イエローを先ず塗った後でMSブルーを塗る際、きちんと車内にマスキングテープを貼るのを忘れてしまったため、窓廻りの厚みの部分にもブルーがかかってしまった……(号泣)。というわけで、ブルーを塗った後で窓廻りの塗膜をナイフで薄~く削り、改めてイエローを吹き直す……という超面倒な作業を経たのち、三岐社紋インレタがあるわけではないためGMの常総筑波社紋を貼り、車番もテキトーに銀文字インレタを貼って、半光沢を吹いたのち組み立てて完成! 
 うーむ……何とゆーか……すごく派手!! (滝汗)。というわけで、実に箸にも棒にもかからないフリーランス車に終わっているかも知れませんが、そのうち101系あたりにこんな感じで旧塗装が塗られれば嬉しいですね……(妄想過ぎ ^^;)。