ヤンゴンの近郊輸送は基本的に、環状線を中心とした運用のロングシート客車 (現在ではダークグリーン+水色塗装) と、日本中古DCの二本立てからなり、前者は環状線のみならずマンダレー方面本線のヤワッタージーまで、ならびにピィ方面本線のハローガまで (コンピュータ大学支線への分岐駅) をカバーしています。また、日本中古DCは、環状線には入らない代わりに、機動力を活かして各支線へと入る運用に入っています。その一方で……これら両カテゴリーには入らないものの、どう見ても短距離の近郊輸送に入っているのではないか……と思われたのがこの編成です。結構短い間隔でヤンゴン中央駅に顔を出していたことからして、この編成も日本中古DCの不足を補うべく、ヤンゴン~ヤワッタージー間を往復しているものと想像されます (確認したわけではありません。すみません)。
そのごった煮ぶりは、一度見たら忘れられません。1両だけ朱色+クリームの急行旧塗装客車が連結されていると思いきや、その次位にはマルーン+オレンジの鈍行用旧塗装3扉車があり、さらにその後ろには一際ボロそうな存在感が炸裂する紺色+水色のハゲハゲ塗装客車が! 個人的には、紺色+水色のボロ客車の風情、とりわけ3両目の雨樋付き3扉車の凄みのある存在感にグッと来るのですが (*^^*)、マルーン+オレンジ客車の小窓の連なりぶりも結構大好きです……(^O^)。
牽引機であるDF1600は、DF1200と同じアルストーム製でありながら、最高速度が90km/hとやや抑え気味で (DF1200は96km/h)、基本的には貨物メインで製作された罐であると想像されます。が、壊滅的に線路状態が悪いミャンマー国鉄では、いずれにせよ時速90kmを出せば脱線決定ですので、余り関係ないか……(汗)。
何はともあれ、嗚呼!この雰囲気を模型で再現したい……!! ですが、近似の形状の罐がNの市販品として存在するのかという問題がありますし、客車をGM板キットから作るとしても、時間が……(滝汗)。