ヤンゴン周辺にて、レトロな雰囲気のDLが牽引するボロくてシブい客車列車を撮影しておりますと、そのほとんどは環状線をはじめとした近郊列車に当たることになります。しかし……ごく稀に長距離鈍行ではないかと思われる列車にも遭遇し、その際のコーフンは抑えようがありません♪
1枚目は、DF1200型のうち最初期、何と1958年に製造されたという、何とも古典的すぎる風貌の罐が牽く列車です♪ 但し、ネットで拾ったミャンマー国鉄のDL紹介によりますと、1980年代半ばに機関を一新しているとのこと。そりゃそうでしょうなぁ……。一方、急行用客車と4扉通勤客車がゴチャゴチャに連結された姿は、如何にも全席自由席の中~長距離鈍行という風情です(日本でも80年代までオハ41連結列車とかあったのを思い出しました。乗ったことはありませんが。^^; いやそもそも、戦災復旧3扉ロングシート客車オハ71を連結した昭和20年代の鈍行列車を見てみたかった……)。
いっぽう2枚目は、線路市場のダニンゴン駅にて思いがけず現れた、ピィ方面からのDF1600牽引混合列車です☆ 但し、1枚目の画像と同様、何処からやって来たのかは全く不明ですが……(サボの類が全くありません)。この列車がダニンゴンの市場(線路市場の西側に、巨大な食料市場が展開しています)に野菜や果物の類を供給し、ヤンゴンの胃袋をごく僅かながらも満たす役割を担っている光景につきましては既にアップした通りですが、そんな列車であるだけに恐らく超ドサ廻り的な列車なのだろう……と思いきや、アッパークラス客車が2両も連結されており激しくビビりました (^^;←写真を撮っておけば良かったのですが、客車の形式写真を撮るほどの「引き」がないのもご覧の通り。汗)。首都で2等級制の混合列車……そんな、考えてみると結構スゴい列車を楽しめてしまうというのも、アジア鉄道めぐりの奥深い魅力なのだろうと思います♪ ベトナムのザーラムまたはイェンビエンを拠点とする混合列車・行商列車もスゴい雰囲気でしたが、編成の長大さ、そして野菜果物を運んでいるという点で、この列車の方が迫力は上です (^o^)。
なおこの列車、ヤンゴン方面に去った後は、途中のチミダイン駅で貨車を切り離し、客車のみでヤンゴン中央駅まで行き、夕方再びピィ方面へと去って行く……と思われるような展開を別の日に見かけたのですが、その際にはアッパークラス客車が連結されていなかったような気も。要は、2両も連結されていたアッパークラスはボロボロにつき格下げ使用されていたのかも知れません。何はともあれ、外国人がネット、あるいは現地の英語案内で得られる列車時刻表は、基本的に急行列車と環状線客車列車、そして日本中古DCに限られますので、この手の沿線民だけが知っていれば良いという鈍行列車につきましては、ビルマ語を読んで話せるということでないとかなりハードルが高そうです(そうでなければ、行き当たりばったりでやって来た列車に「何処まで連れて行かれるか分からないけれど、面白そうだから乗る」ということで……。まぁそこで外国人用切符を購入する際に初めて駅員からお互い下手な英語で情報を得られるのかも知れませんが。汗)。