昨日は大宮駅前のソニックシティにおきまして「さいたま鉄道模型フェスタ」が開催されましたが、その中の一店舗にて、先日ご紹介した中国「CMR LINE」製・東風4型ディーゼル機関車のN模型が発売されまして、販売を担当されていたKucing様のご案内のもと、目出度く緑亀・赤亀両バージョンをゲットしました♪ というわけで、いてもたってもいられず直ちに遭難辛受苦ライン(爆)及び小田急快速急行を乗り継いで帰宅しまして、記念写真を撮影してみました!
まず強い印象を受けるのは……運転席斜め窓のはまり具合こそダメダメであるものの(これは仕様につきどうしようもないとのこと)、全体的な印象のリアルさ! Kucing様によりますと、ライトの点灯具合がイマイチな個体があるものの、そのような個体は販売前の検品で全て不合格にして送り返しているとのこと。モーターはフライホイールを採用し、実際KATOのパワーパックとレールで転がしてみても至って静穏な走りです♪ (但し、ミニカーブレールではない通常のレールの中でも最もキツい曲線の場合、3軸台車だけに最徐行でないと脱線します。また、マイクロの動力並みに床下がレールにギリギリであるため、線路の継ぎ目で段差があるとぶつかってしまうこともあります) いや~~個人的にはなかなか良い感じです (^O^)。
それにしても嗚呼、東風4型! 今でこそ日中関係は最悪であり、まぁこの趨勢はそう簡単には変わらないでしょうが、個々の鉄道車両には罪はなし。そして東風4型といえば、かつて1980~90年代の中国で、ハードながらも痛快で若気の至りな貧乏旅行を満喫した記憶を持つオッサン世代にとっては、基本中の基本。これこそ中国国鉄を代表する存在として、その姿を見れば即座に垂涎状態に陥る存在であると言えましょう。もちろん、SL目的で中国を訪れた方にとっては、SL(とくに幹線急行列車を牽引する満鉄パシロ→勝利型や、その中共バージョンである人民型)を駆逐した、敵の中の敵、諸悪の根源であるのかも知れませんが……(日本でDD51が団塊以上から罵られているのと同じ ^^;)。とはいえ、何とも親しみの湧く曲線的なデザインと重厚さの組み合わせは、日本人ファンからは「緑亀」「赤亀」と呼ばれている通りに完成度の高いものであり、近年急増している中国人鉄ヲタのあいだでも、のっぺらぼうでつまらないデザインの「和諧」シリーズに辟易していることもあって、絶大な人気の的となりつつあるようです。現に、上記メーカーサイトでも、「萌4B……」というキャッチフレーズがついているという……(笑。あ、もちろん漢語の「萌」とは、日本のヲタ用語の直輸入で、意味・文脈は全く同じです)。
そんな東風4型の模型といえば、従来バックマン(百万城)製のHOがありましたが、HOはデカく、カネ無く家も狭い貧乏人にはツラい……(汗)。全く同じことは中国人鉄ヲタにも言えるわけで、彼らは余程の金持ちでない限り、なかなか種類を揃えることは出来ず、なけなしの資金で罐1両、客車数両を買って運転会に持ち寄るか、あるいはマイクロあたりのB級品を闇ルートでゲットして、辛うじて自室にN線路を敷いて日本型で編成を楽しんでいるようです。それだけに、何と言っても中国国内に、自国車両を製品化したN模型を欲する風潮が高まっていたのでしょう。そこで、この東風4型は、再生産待ちの大人気となっているとかいないとか!
問題は、牽かせる車両がまだ用意されていないことですが、とりあえず緑皮硬座車YZ22の販売が近いようです (*^^*)。さらに、硬臥車YW22や餐車CA22・行李車XL22の製造販売が企画されているとのことですが、個人的にはこれら緑皮22系のN模型化を大歓迎しつつも、紅亀には紅皮25系客車も似合いそうですし、さらに貨車の登場も強く期待したいものです。また、kucing様によりますと、SLやELについても製品化が計画されているとか♪
なお今後の日本国内での販売につきましては、Kucing様によりますと「○ん○つ工房」を中心に日本での本格的な輸入販売計画が引き続き進んでいるものの、とにかく中国国内で「作れば即売れる」状態が続いており、今回日本に輸入出来た量も極めて限られ、今後もしばらく品薄が続くとのこと。日本国内での需要もこれまで「入れ食い」状態ながらも、実際に中国国鉄好きな日本人モデラーがどのくらいいるのか、市場規模がなかなか読み切れないため、しばらく手探り状態のようです。一応、追加輸入出来次第ヤフオクに出すとおっしゃっていましたので、なるべく早めにゲットされたい方はヤフオクを要チェック!ということで……。
以前製作した、華中鉄道供出→戦後CNRに継承されたスハ32と (これは70年代半ば~80年代なら十分有り得た組み合わせ)。
35系客車の華中鉄道向けロングボディバージョン・ハ3300と。
日本帝国主義時代の姿を再現するなど絶対有り得ないわけですが、ハ3300形の登場50周年を記念して登場時の姿を復活させ紅亀に牽かせましたの図……(中国人ヲタが見たら激怒しそうですが ^^;)。