地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

社会主義日本エレクトリーチカを作る (完)

2013-12-13 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 も~う幾つ寝ると~クリスマス~。まぁ私はキリスト教徒ではありませんので、単に世間一般の浮かれた雰囲気とならわしに従うに過ぎません。何でも目出度いものは祝ってしまう日本人。パーッと金を使って盛り上がればイイじゃん!……ということです。しかしそこで我に返ってみますと、自分自身は何のかの言って甲斐性のない孤独なヲタであることを痛感させられるという……。そこで、自分へのクリスマスプレゼントは自分で用意することによって、世間からすっかり浮き上がってしまった無聊を癒すより他ないのです (滝汗)。
 というわけで、余りにも屈折したドス黒い感情は、まさに極端から極端へと揺れ動き……神の世界から無神論の世界へ! (爆) 以前拙ブログが、鉄道趣味の新たな一ジャンルとして、ナンセンスの限りを尽くして世に問おうとした「史上最凶のケツ作」である「社会主義日本エレクトリーチカ」の製作が、約1年半ものあいだ完全に止まってしまっていたことを思い出しまして (爆汗)、ここに来て突貫工事で完成させた次第です。「クリスマスの本来の意義を逸脱した日本のチャラいクリスマスを打倒せよ! 指先をシコシコと動かす生産労働によって共産趣味と鉄道趣味を高度に結びつけよ! 実在を証明できないサンタクロースの恵みに頼ることなく、革命的なプレゼントを自ら生産して勝ち取れ!」ということであります (泣爆)。



 この酔狂なフリーランス電車の来歴を簡単に振り返ってみますと、まずは先頭車を1両、モスクワあたりの地下鉄車両のデザインにインスパイアされるかたちで、仮にもしも第二次大戦の結果として日本が分断国家になってしまったとしたら、社会主義化された側においてこんな車両が出現したに違いあるまい……ということで、GMの205系板キットをベースとして製作したものです。さらに、凶悪な風貌の非冷房6扉車を「労働者同志諸君のためにドアを増やして混雑を緩和し快適な通勤環境を提供する」もとい「輸送力の逼迫に加え資本主義列強の圧迫ゆえに十分な車両製作のための材料も確保出来ない中、労働者なんてものは党と国家のために無私の覚悟で働きさえすれば良い使い捨ての駒に過ぎないので、両数増という名の贅沢よりも超詰め込みの刻苦奮闘で対応する」という党中央の極秘方針に基づき、KATOサハ204から製作したという次第です (爆)。
 そこで、このような妄想力全開の勢いに乗って、早々に1編成6両程度を仕上げれば良かったのですが、何故突如長らく作業が止まってしまったのか……そこでつらつら思い出したのはとある悲劇……。順調に組み上がって目出度く塗装を終えた車体をガラス付きの本棚に並べておいたところ、父親が私の留守中に、その奥に並べてある時刻表のバックナンバー (数年前のもの……) を最新版と勘違いして無理矢理取り出そうとしたため、手前に並べていたボディがその瞬間にバラバラと落下……。帰宅してみると、単に落下したボディが本棚に乱雑に置き直されてメチャクチャになっていたのみならず、一部の塗装に深い傷が付いており、すっかり意気消沈してしまったという……。
 それ以来、他の車両に浮気するなどして放置することちょうど約1年 (汗)。今年の夏頃、まずは車体の傷をタッチアップで誤魔化すところから始め、うまく行ったところで最大のヤマ場、窓廻りのエナメル塗料塗りを実施し、クリヤを吹いてベンチレータを嵌めるところまで進めたのですが、その後また秋以降多忙のために放置 (汗)。しかしついに先日、「この先も妄想製作の候補は多々ある以上、とりあえずこれまでの宿題は済ませなければならない」と思いまして、忍の一字で淡々と窓を貼り、ついに妄想の極みの6連が完成!! とくに、前パンではないクハの雰囲気は、モスクワのボロい地下鉄車両の雰囲気にかなり近くなったな~と思います (*^^*)。本来205系ベースで作った車両でありながら、103系や205系と並べると全然遠い世界の車両に見えるという点でも、フリーランス製作によって超絶なナゾ車両を作るという趣旨に十分叶っているかなぁ~という気がします。むしろ、既に製作した撫順のジテやYZ31改造電車などと並べると似合いそうです☆
 とまぁこんな感じで、とりあえず長らくの宿題をやり終えた安堵感にも浸っております。「社会主義日本エレクトリーチカ」製作記はこれにてひとまず終了!! しかし……調子に乗って今後色違いや新系列or旧系列を作るべきかどうか。今回の出来は結構気に入っているだけに、いろいろと悩むところですね~(人生の悩みとは何の関係もないナンセンスな悩み……笑)。