今回の姫路界隈訪問に際し、山陽電鉄を姫路からほど近いエリアで撮ったのは、まぁ率直に申しまして午後ド順光であったからです (笑)。しかしもう一つ、ついでに姫路市営モノレールの保存車を訪ねるためでもありました♪
個人的には生まれも育ちも関東であり、姫路という街を訪れたこと自体今回が初めてですので (滝汗)、姫路市営モノレールという存在はこれまで雑誌やネットで何となくその存在を知る程度でした。まぁそもそも、これまで鉄ヲタを名乗っていても、フツーの粘着式鉄道でなければ趣味的な時間とカネを注ぐ余裕もなく……(^^;)。しかし、いつもお世話になっておりますKucing様のブログで以前、保存展示作業に入る直前の姿を拝見し、さらに見事な保存状態が実現した姿を、リンク頂いておりますイヌゲージ鉄犬様のブログで拝見したことから、「ロッキード製の如何にも1960~70年代的なアメ趣味の車体がシブ過ぎるうぅぅぅ!是非見たい!」と思いまして、今回の播州訪問のメインディッシュに加えた次第です♪
というわけで、山電の線路沿いから、まさに酷暑に疲れ果てて「ヤッターマンとの勝負あったのち、ドクロベエ様の御登場におののきつつ『ヘーホーヘーホー』と言いながらキコキコと自転車を漕ぐドロンボー一味」のような気分で (アホなオッサン丸出し)、手柄山公園界隈に歩いて行ったところ、突如目の前に現れたのはキンキンに冷房が効いた小綺麗なエントランスホール! 「モノレール見学はこちらで宜しいですか?」と恐る恐る効いてみますと、汗まみれのキ○○タがやって来たということで邪険にされるどころか、実に丁寧に進み方を案内して下さり、指示通りにエレベーターに乗って向かった先に広がっていたのは……ををををを!まさに丸ごと昭和40年代ワールドな手柄山駅の遺構と、その中に鎮座ましますステンレス製のモノレール車体!!!(*^^*) 営業当時そのままの雰囲気の看板といい、鉄犬様が「昭和40年代の幸せな家族の風景」と絶妙な形容を加えておられる車内のオブジェといい、全てはまさに昭和の佳き時代のまま! 勝手に文革なんぞで大混乱にまみれる中共など何処吹く風と言わんばかりに、そして未だバブルの乱痴気騒ぎを予想することもなく、ほのぼのとした平和と豊かさを享受していた(個人的に)幼子であった頃の原風景が、心の底から沸々と湧き上がって来るではありませんか! もちろん、そこで私が思い出すのは、未舗装道路も残っていた東横線菊名以南の沿線風景や、今や解体が始まってしまった横浜駅西口駅ビル5階の「お好み食堂」の風景、そして今はなき東横線横浜高架駅の風景だったりするのですが……とにかくこの空間に佇むこと自体、何もかもが懐かしい、の一言なのです……。
この2両をじっくりと眺めて気が付くと1時間が軽く過ぎてしまいましたが、キンキンに効いたクーラーも有り難く、まぁ別天地の心地でした。守衛のお兄さんも親切にいろいろ説明して下さり、とにかく大満足です♪ こんな感じで見物を終えた後は、折角ですので廃線跡(とくに解体迫る大将軍駅……当時はさぞかし未来的な建築だったことでしょう!)を見物しながら、山陽姫路駅に戻ったのでした。
何とも優雅な車内。椅子もフカフカ♪
広告、親子像、大窓のモノコックボディー……「昭和」があふれます。
こーいう安直な夢の国イメージが堂々とまかり通る時代ってある意味凄い。
新幹線はモノレール復活の可能性をガン無視 (滝汗)。
大将軍駅というネーミングともども圧倒的な印象の駅アパート……。