地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

第六ジャカルタ炎鉄録 (16) 東急8604F

2015-04-04 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 去る4月1日、インドネシアの鉄道ではダイヤ改正が実施され、とくにジャカルタの電車部門であるKCJについては、怒濤の205系輸入の成果がモロに現れた大!増!発!となっています。ボゴール線やブカシ線からの客がビジネスの中心であるスディルマン通りに向かう需要が極めて旺盛で、マンガライ~スディルマン間ではしばしば埼京線や田都もビックリの壮絶な混雑となることから、この区間を含むマンガライ~ドゥリ間の運行本数に大幅なテコ入れがなされ、従来のボゴール線からの環状線直通・ジャティヌガラ行に加え、ドゥリ行・アンケ行が大増発されています! (但しアンケ行はドゥリ~アンケ間では客扱いせず。アンケ駅は電車の客扱いを止めて久しいですので……。あるいはアンケを通過して、カンプンバンダン駅北の留置線で折り返すのかも)



 いっぽう、かねてから工業団地の急増によって激混みの気配が漂いつつあったブカシ線もさらに増発され、日中12~15分間隔となったのは隔世の感があります……。そしてタンゲラン線でも15~30分間隔となるほか (2009年の初訪問時、冷房急行と非冷房エコノミが日中各2時間間隔だったのがウソのよう)、スルポン=バンテン線もパルンパンジャン~マジャ間が早朝から深夜まで概ね平均60分間隔(?……40~70分間隔と開きがあり、さらに日中のマジャ発タナアバン行は10:58から13:03までバックリと開くこともありますが、その時間の客が少ないのは事実)となるとは! 
 さらに、既存駅の新規開業も見逃せません。マジャの一つ手前の衝撃的ド田舎駅・チコヤが電車ICカード対応となって復活するほか、チタヤムから分岐するナンボ線もセメント貨物に続いて旅客営業再開! 中間のチビノン駅と終点のナンボ駅のみの営業で、一日5往復が運行され環状線へと乗り入れるのみですが (基本的にドゥリ行。うち1往復はデポック発着の出入庫)、ワニが出るというチリウン川鉄橋の眺めを含めて、これまで死んでいた路線が沿線の宅地増に合わせて復活するというのは嬉しい話ですね♪ これであとはタンジュンプリオク線が復活すれば……。
 そしてもう1つ、地味~に合理的な変化が……。運賃が完全な対キロ制に転換するようです。超どんぶり勘定で、中央線高架各駅からマンガライまで乗ってもデポックまで乗っても余り変わらない運賃だった頃が懐かしい……(笑)。
 というわけで、昨年夏にジャカルタで撮影した電車の続きとして、東急8604Fをアップです。クハ8039改め8007 (二代目) を組み込んだ新8007Fと同様、機器の不調で長期離脱していた編成が見事に復活したというのは嬉しい話ですね♪ 205軍団の跋扈に負けず頑張って欲しいものです。