去る1月末の鹿児島出張ついで熊本訪問 (汗) にあたって、当初の関心は熊本電鉄の電車と市電に限られており、バスは「まぁボロバスが走っていればラッキーかな?」という程度の認識だったのですが、いざ熊本駅に初めて (^^;) 降り立ち、藤崎宮前界隈を経由して市内北部へ向かう熊本電鉄バスに乗ってみますと、途中経由する熊本バスセンター界隈にて、各社各様のバスが洪水のように雲集する有様に圧倒されてしまいました……。人口60数万人という結構な都会である熊本には、かくも稠密な路線バス網が発達し、怒濤のようにバスが大通りを走りまくっているとは……。しかも、広告ラッピング車の類は稀で、結構な年式のなかなかイケてる車両が残っているではありませんか!
そこで、バスの細かい形式については相変わらずのドシロートで、単にボロバスが好感を抱ける塗装を纏っていれば大はしゃぎするだけの体たらくではありますが、広告ラッピング車だらけの熊本市電の撮影はそこそこに済ませたのち、鹿児島に戻るまでの小一時間ほど、辛島町&バスセンター界隈にて撮りバス三昧に耽ってみることにしました。ライティングも、如何にも撮りバス向きな薄曇りとなりましたし……。
まずは熊本電鉄バス。基本的には、電車と同じく市街北部を主な営業エリアとしているようで、一部のバスは電車代替バスとして菊池温泉まで直通しているわけですが、「菊池方面へ向かう客は御代志まで電車、そして御代志で乗り換えということで宜しくね♪」という手法をとっていないのは、やはり熊本市街側の電車のターミナルが藤崎宮前という中途半端な場所にあるからなのでしょう。電車は電車で残しつつ、並行道路を走るバスでも熊本駅&中心街~御代志以遠の移動需要にも応えるというあたり、半分は大きな度量、半分は苦肉の策といったところでしょうか。
とゆーか私も、訪問直前に綿密に熊本市内の路線バス運行網やバス停の位置を調べるヒマもなく、熊本駅前でやって来た「北」と系統表示したバスに「藤崎宮前に行くか?」と訊ねたうえでとりあえず乗ったというのが実情なのですが (^^;)、バスが通る藤崎宮前BSと電車の藤崎宮前駅は離れており(藤崎宮前駅BSというのもありますが、熊本駅からではここを通るバスは僅少……)、熊本駅に降り立った遠来の客が熊本電鉄の電車を利用するのは不便の一言に尽きるように思った次第です。だからこそ、その不足を補うかたちで熊本電鉄バスのネットワークもそれなりに……ということなのでしょう。ヨソ者の推測ばかりでスミマセン (^^;