地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

南東北鉄周遊2015 (3) 阿武急8100形

2015-05-27 00:00:00 | 地方民鉄 (東北)


 福島交通飯坂線の朝の3連を楽しんだ後は、福島駅の同じホームから出発する阿武隈急行を槻木まで通し乗るというメニュー♪ 連れてきた甥っ子は勿論初めての乗車ですし、私自身も震災を挟んで数年ぶりに乗るということでワクワクです♪ 主力の8100形は、周知の通り三セク界唯一の交流専用電車ですが、その風貌は如何にも昭和気質な2扉セミクロスですし、何と言ってもモーターが205系と同じMT61! 東武6050系ほどではないにせよゆったりとしたボックスシートに身を委ねて、阿武隈川の峡谷を眺めながら、MT61の力強い雄叫びを味わうという極上の時間を享受出来るのです……(*^^*)。そんな8100形は、マイナーな存在である割にはしっかりとした電車であることもあって隠れた人気があるようで、早いもので1年8ヶ月前の発売となった鉄コレ18弾でも晒し売りにプレミアがついたことは記憶に新しいところです。



 ただ、阿武急はそれなりに地元の通勤通学の足として根付いているようで、ラッシュアワーに福島に到着する4連からは大量の客が吐き出されるほどですので、そんな8100形の魅力を味わい尽くそうと思えば、閑散時の如何にも空いていそうな列車を狙う必要があります。そこで今回、9時半過ぎに福島を出る列車に狙いを定めたところ……まさに大当たり☆ 1ボックスに1~2名、そしてロングシートにもチラホラ座っていた客は、ほぼ保原と梁川で下車してしまい、ハイライトの富野~丸森間では貸切に近い車内となりました♪ (他に1人乗っていたのが残念 ^^;) 行けども行けども阿武隈川の峡谷……という風景にこだまするMT61サウンド! 現在、JREは福島ディスティネーション・キャンペーンを活発に展開しているようですが、個人的にはこの阿武急・小さな旅こそ、鉄ヲタが福島を訪れる最大の楽しみとして推奨できるのではないかと愚考します (^^ →あ、でも、東武野岩会津ルートはもっと素晴らしいですし、JREによって残り後数年以内であることが予告された会津のキハ40系列も今のうちに楽しまねば……)。
 しかし……8100形も良いのですが、一番撮りたいのは3両1編成のみJREから譲り受けた417系だったりします。417系は余程のことがない限り、朝ラッシュに福島まで1往復しておしまいですので、前日福島泊でないと撮れないという……(福島行きの夜行バスではビミョーに撮影スポットには間に合わない -_-)。