地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

広島お好み鉄 (6) 103系マスカット

2006-09-24 23:34:07 | 国鉄型車両


 広島での国鉄型撮り鉄シリーズの最後を飾るのは、岡山から転属して来たマスカット色の103系 (広島E編成) です。この編成、ただでさえ広島では少数派なだけでなく、廃車も進んで現在では3編成しかないこと、それに加えて3連・固定運用のD編成と違って4連のB編成と共通運用が組まれていることから、多くの列車が集結する広島駅で粘っていても必ずやって来るとは限らないという点で、ヨソ者にとって非常に撮影のハードルが高い編成となっています (もっと難度が高いのは、元武蔵野線の高運転台クハですが)。
 そこで、広島に到着するまで「なかなか訪れることが出来ないエリアだからこそ、出来ればマスカットも撮っておきたい。でも本当に巡り合わせるだろうか」とヒヤヒヤしていたのですが、何と! 在来線ホームに向かうといきなり目の前に岩国行きとして停車していました v(^o^)v その発車シーンが↑の画像です。



 その後、呉線内でマスカットの走行を目撃したのですが……ちょうど小屋浦から坂に到着した瞬間、呉方面へと発車して行ってしまい、慌てて後追い撮影してもうまく行かず……(T_T)。
 というわけで、呉線から可部線へ向かう時点で「もう今日はこれ以上期待できないだろう」とほぼ諦めたのですが、何と!古市橋での駅撮りを切り上げて広島駅に戻る直前に姿を現したのが可部行きのマスカット!! (*^o^*) いや~可部線に入線する103系はそれほど多くないというのに……呉線・可部線での撮影の最後に超特選シーンを撮影できるとは……! 出張ついで鉄の割には余りにも大収穫だったことから、この後広島駅ビルの中で食べたお好み焼きがひときわ美味に思えたことは言うまでもありません (^^;

 それにしてもこのマスカット色……ウグイス色とは違った非常に微妙な色合いですね。レタッチをする際にも彩度を上げ過ぎないように気をつけました (^^;
 そしてこの先、3本しかない広島のマスカットはどうなってしまうのでしょうか。321系大増備のあおりで関西の103系の一部が岡山へ転属しつつある昨今、広島にも大幅な延命工事を受けた103系が流入する可能性は高いと思われ、あるいは次の全検・重検での塗装変更などで、あっという間に消滅してしまうのかも知れません。そう考えるとなおさら今回の撮影はラッキーでした。

東急8500系サークルK・次の離脱近し?

2006-09-23 21:03:55 | 大手民鉄 (東急)


 ついに東横線のダイヤ改正が週明けに迫り、昼間の東横線から (そして優等運用から?) 8000系が消えることになりました。私も今週のとある日、8017Fの急行に乗って一応の乗り納めをしまして、幼少の頃過ごしていた街並みを力強く駆け抜けて行くところでひときわ胸が熱くなってしまいました……。自分が幼い頃、まさに新型電車として増備中で、まだクーラーを載せていない原型姿で走っていた8000系を見つめ続けた線路端。そこを今やまさに歌舞伎の花道さながらに走り去って行くわけですから……。ダイヤ改正後も一応2編成程度残るとのことですが、あと何回乗れるでしょうか。(-_-
 いっぽう、田園都市線の8500系も、しばらく長津田の奥に留置されていた8694・8695Fがぼちぼち半蔵門線直通試運転に入っているそうで、さらなる動き=離脱が迫っているようです (-_-;)。少なくとも、検査を終えて復活した8606Fは当面安泰として、それは果たして、回転幕の8607・8610Fでしょうか……?



 その一方で、LED化された8608Fが既に離脱してインドネシアに向かっていることから、同じくLED化されている8609・8611・8612Fが離脱の対象になるとしても全くおかしくない状況だと思われます。正確には、検査期限が迫っている順だと予想されますが、詳しいデータは分からないもので……(^^;)。
 さらに、東武直通に対応している8613F以降の編成についても、先頭車が製造されたのは昭和50年代はじめであり、車齢的にはサークルK車と変わらない車両が少なくないわけで、今後の5000系の増え方次第では突然これら東武対応編成からも離脱が出ないとは言い切れないと思います。
 というわけで、そろそろ東横線と大井町線の8000系に先が見えてしまった以上、5000系列の増備も田園都市・大井町線に集中すると思われ (特に大井町線の改良工事・急行運転に伴い、5080系が大井町線でにわかに増え始めるのではないかという予感が……)、風雲急を告げる前夜そのものな状況と言えましょう。今度8590系の代わりに離脱する編成はまさにその皮切りになるわけで……本当に今後の田都は目が離せないですね (-_-)。
 ※東武は東武で50050系の増備が10月末から再開されますし、30000系@田都も今のうち……。

06年初秋の頂き物 (1) ぱれっとさんの志度線引退車

2006-09-22 21:56:36 | 頂き物画像


 去る8月末から9月頭にかけて、琴電志度線に800形 (長尾線600形を増結用クハ化した車両。但し電源用としてパンタ有り) が入線するのと入れ替わりに、元近鉄の20形のうち22・24号が既に解体されてしまいました (ToT)。そして、廃車が決まっている21号もまさに風前の灯火……。
 そんな中、先月も今橋での撮影会の模様をお送り頂いたうどん県ご在住の「ぱれっと」さんから、22号の運用最終日となった8月30日朝の模様をお送り頂きました! この時点での22号は、21号と肩を並べて美しい姿そのもの……といった感じですが、増結運用を終えて今橋に入庫した直後にはもう床下機器が取り外され、重機の餌食となる準備が始まってしまったとのこと……(号泣)。そんなことが信じられないほど生き生きとしたこの表情! 諸行無常とはこのことですね……。



 そしてこちらは、同じく8月30日に奇跡的に運転された335号先頭の旧型車3重連!!
 ぱれっとさんによると、何かの撮影用として走ったそうなのですが、とにかく突然現れたので大いに驚き、感動されたとのこと……。
 いよいよ明日23日は、ことでん公式DVD撮影のため、仏生山~滝宮間で旧型車の4重連が走るなど、これからますます琴電の旧型車に注目が集まって行くことでしょうが、去る7月に旧型車の日常風景に興奮した私としては、出来ればせめてもう一度、長尾線の日常的な増結運用を眺めてみたいものだ……と思っています。
 というわけで、非常に貴重な画像のご投稿、どうもありがとうございました~! m(_ _)m

初秋の東武散歩 (2) 特急きりふり

2006-09-21 22:01:52 | 大手民鉄 (東武)


 八木崎駅にて大宮へ向かう8104Fを見送り、柏行の電車に乗ったところ、乗換案内の車内放送が「浅草方面、特急きりふり……」と告げました。そういえば先のダイヤ改正で「きりふり」が特急に格上げされて以来、まだ一回も撮ったことがないことを思い出しまして、僅か数分の待ち時間で撮影できるというタイミングの良さに感謝しつつ、大急ぎで伊勢崎線下りホームに向かったところ……やって来ました (*^^*)。
 しかしこのスタイル、個人的にはここしばらく、館林地区ローカル用の青帯1800系で見慣れていただけに、ホンの少々だけ違和感も (^^;;)。とは言え、もう日常的に運用に入っている1800系の残党は、この塗装をまとった300・350系しかないわけですから、今後は自ずとこちらに慣れるのでしょう。しかも、快速の区間快速化に伴い、速達着席輸送をフォローすべく「きりふり」の運行日も格段に増えましたし (^^)。



 春日部駅入線シーンを決めたあとは、下りホームを大急ぎで移動し (^^;;;)、浅草方の先端から発車シーンを記録しました。1両目に跨線橋の影がかかってしまったのはまあ仕方がないですが、昔ながらの春日部駅を発車するシーンも何とか無事撮影できて大満足 (^o^)。
 ……ただ、車内を見ると、連休初日午後の浅草行きということもあってか、乗車率はかなり心配なレベルでした。それでも、消滅を控えた頃の平日の「急行南会津」よりは全然乗っていましたが……。まあ、波動輸送というのはいつの世もこんなものなのかも知れません。土曜午後上りの臨時「踊り子」もいつ見ても全然ガラガラですし (^^;)。
 ともあれ、こういうシーンを眼にしながらいつも思うのは「そのうち日光線北部でも記録したいものだ……」ということですが、そうこうしている間にまた冬が迫り、早春の花粉症の季節へと向かうわけですから、この時間のなさは如何ともしがたいですね (-_-)。

富士山麓鉄道モ1・河口湖駅の片隅にて

2006-09-20 09:53:00 | 地方民鉄 (甲信)


 昨日、RM誌編集長氏のブログを拝見していたところ、河口湖駅の全面リニューアルに伴い、富士急開業当時の車両である「富士山麓鉄道モ1」が駅前広場に静態保存された、という記事がありました。
 リベット付きの2扉戦前風車体という、今や非常に貴重な産業遺産としての電車が、富士急のシンボルとしてこうして観光地の駅前に保存されたのは実に喜ばしいことなのですが……同時に、地味系鉄道趣味者 (^^;) としましては「う~ん、実に残念無念!」という思いも禁じ得ません。何故なら、この電車は上田交通から廃車後の車体を取り戻して修復後、長らく河口湖駅の留置線の片隅で眠っていたからです……。出来れば、ヘッドライトを取り付けて架線下でパンタを上げたシーンを披露する撮影会などがあれば……と念願していたのですが (-_-)。



 特に、この電車が停車していた位置は、他の電車・貨車と共用されているスペースであり、たまに訪れると下の画像の通り手前に無蓋車、横に電車……という感じで、なかなかその全体をきれいに撮影することがかなわず、歯がゆい思いをしたものです。1枚目の画像は、一昨年の年末に雪見を兼ねて訪れた際に撮影したものですが、このときは電車に側面を隠されておらず、いや~偶然でした (^^)。とはいえ、今では柵に囲まれて展示されていますので、足回りも含めてすっきりと撮影出来たのはこれっきりとなってしまいました……。
 欲を言えば、是非前パン側からも撮影したかったのですが、それは留置線の中に侵入しなければ撮影できないため、諦めざるを得ず……(-_-)。
 というわけで、貴重な車両の静態保存は大歓迎なのですが、出来るだけ営業線に戻しやすい位置で保存されるのがベストだなぁ……と改めて思うのでした (その点、各地に増えつつある保存鉄道や、大宮の鉄道博物館に期待したいと思います)。