
広島での国鉄型撮り鉄シリーズの最後を飾るのは、岡山から転属して来たマスカット色の103系 (広島E編成) です。この編成、ただでさえ広島では少数派なだけでなく、廃車も進んで現在では3編成しかないこと、それに加えて3連・固定運用のD編成と違って4連のB編成と共通運用が組まれていることから、多くの列車が集結する広島駅で粘っていても必ずやって来るとは限らないという点で、ヨソ者にとって非常に撮影のハードルが高い編成となっています (もっと難度が高いのは、元武蔵野線の高運転台クハですが)。
そこで、広島に到着するまで「なかなか訪れることが出来ないエリアだからこそ、出来ればマスカットも撮っておきたい。でも本当に巡り合わせるだろうか」とヒヤヒヤしていたのですが、何と! 在来線ホームに向かうといきなり目の前に岩国行きとして停車していました v(^o^)v その発車シーンが↑の画像です。

その後、呉線内でマスカットの走行を目撃したのですが……ちょうど小屋浦から坂に到着した瞬間、呉方面へと発車して行ってしまい、慌てて後追い撮影してもうまく行かず……(T_T)。
というわけで、呉線から可部線へ向かう時点で「もう今日はこれ以上期待できないだろう」とほぼ諦めたのですが、何と!古市橋での駅撮りを切り上げて広島駅に戻る直前に姿を現したのが可部行きのマスカット!! (*^o^*) いや~可部線に入線する103系はそれほど多くないというのに……呉線・可部線での撮影の最後に超特選シーンを撮影できるとは……! 出張ついで鉄の割には余りにも大収穫だったことから、この後広島駅ビルの中で食べたお好み焼きがひときわ美味に思えたことは言うまでもありません (^^;
それにしてもこのマスカット色……ウグイス色とは違った非常に微妙な色合いですね。レタッチをする際にも彩度を上げ過ぎないように気をつけました (^^;
そしてこの先、3本しかない広島のマスカットはどうなってしまうのでしょうか。321系大増備のあおりで関西の103系の一部が岡山へ転属しつつある昨今、広島にも大幅な延命工事を受けた103系が流入する可能性は高いと思われ、あるいは次の全検・重検での塗装変更などで、あっという間に消滅してしまうのかも知れません。そう考えるとなおさら今回の撮影はラッキーでした。