地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

東武78風の架空車両を作る (苦心惨憺編)

2009-05-23 21:50:00 | 超へっぽこ模型製作


 さる1月、秋葉原のGMストアにて東武7820系のジャンク車体が激安で売られているのを発見し、ついつい購入のうえ車体をバッサリと分割して両運車体を作ってしまった……という話題を2月3日付けでアップしましたが、ここまでやるのはいとも簡単な話。バルクパーツコーナーでは78系屋根を見かけないため、結局旧型国電用屋根から流用のうえ、現物合わせで「だいたいこんなものかな……」と長さを調整してみたものの、何のかの言って車端部の屋根の形状は著しく異なることから、ぽっかり空いた空間にはパテを埋め込んで整形する必要が生じました。また、両運車体を1つこさえたことで余剰となった非運転台側を2つつなげて出現した中間車車体も、「よーし、ヘンテコな両運を作るぞ!」と血迷いまして、貫通路にパテを埋めたあとで大きな正面窓を削り出して作ることに(→目指すは江ノ電305Fテイストの正面 ^^;)。運転室扉は片方のみ増設するという横着ぶりですが、何はともあれローカル私鉄テイスト漂う20m単行車両を目指してみることにしました。



 というわけで、自らの妄想が恐ろしくちまちました作業を生み出してしまったわけですが、これが始めてみると本当にツラい……。その後、とくに2月は相当忙しかったこともありまして、パテを埋めてちょいと削ったところで作業は中断 (爆)。いつの間にやら他の車両の製作を優先させてしまい、気が付いてみたら約3ヶ月半が過ぎていました (^^;)。これではいつまで経っても出来やしない……(汗)。
 そこでこのたび一念発起、一気に集中力を傾けて削り出し作業を進めまして、さらに屋根のパーツも載せるものは載せ、へっぽこながらも何とか塗装前の下準備が終了しました。あぁ疲れた……(@o@)。しかし、いざ屋根塗りと車体下塗りを兼ねてダークグレーを吹き、辛うじてサマになっている (?) 姿を眺めてみますと、ふぅ……何とか放り投げずにここまでやり通すことが出来たか……というミョーな達成感と安堵感がこみ上げてくるから不思議です (笑)。
 まぁ、これからさらに塗装や下回りの整備など (画像中の台車と台枠は現在製作中の別の21m車両用です ^^;)、やるべき作業はまだまだ目白押しではありますが、だいぶ前からの仕掛品ですので、少しでもヒマを見つけてなるべく早く完成させ、ヘンテコで怪しいフリーランス車両の美 (?) に酔いしれてみたいものです。
 そういえば……昨年秋に買った東武7820系・4両編成×3箱が未だ全然完成していない……という重大事実を改めて思い出しました (滝汗)。その前にこんなへっぽこフリーランスにのめり込むとは、我ながら何と酔狂な……(^^;

阪急京都線礼賛・09年5月 (1) 3300系特急

2009-05-22 22:29:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 【コメントへのレスが遅れており申し訳ありません】
 先月京都に出張して阪急嵐山線の新しい目玉となった6300系4連を激賞したことにつきましては既にアップした通りですが、その際に改めて印象づけられたのは京都線特急の過渡期ぶり。本来京都線を頻繁運転しているものと信じて疑わなかったはずの6300系8連は1本を見かけただけで、桂入庫編成が複数……。その代わりに9300系が大手を振って走りまくっていたのは仕方がないとして (高級な車両だとは思いますが、オデコと屋根が……)、5300系も特急として運用されているというマニアックな光景に目を見張ったのでした。
 というわけで、残存する6300系の活躍を撮るにしても、古い通勤車が激走する光景にシビレるにしても、阪急京都線は今が辛うじて旬なのかも知れない……と思った次第。そこで、今週再び京都を出張で訪れた際にも、2時間程度確保した撮り鉄タイムを阪急京都線に振り向けることにしたのでした。
 東京で午前中の用務を終えて「のぞみ」に飛び乗り、弁当を食べて車販のコーヒーを飲みながら、コーヒーの色と阪急マルーンを脳内で重ね合わせてワクワクしていあいだに京都に到着~♪ 四条烏丸へ向かう地下鉄 (近鉄3200系) の車内で約半分の客がマスクをしている光景に非日常を感じつつ (私もしてました)、烏丸駅の階段を下りて梅田方面行きを待っていたところ……ぬおぉぉっ!のっけから3300系のマニアック特急登場!! (^O^)



 というわけで、桂までの数分間ながらも3300系特急に乗車してみたのですが、1960年代気質の直流モーターから発せられるシブい唸りがトンネル中に響き渡り、さっそく気分は最高潮! 西院を通過して地上に出たあとはますますスピードもノリノリになって一気に桂川を渡り、短いながらも興奮のひとときが終了したのでした。時間があれば長岡天神から高槻市へとブッチギリで走る区間も楽しんでみたかったのですが、撮影時間を確保するためには仕方がありません (^^;)。いずれの楽しみ……ということで発車を見送り、待避中の8300系準急に乗り換えたのでした。年季の入った3300系が乗客多数の特急で、新しめな8300系がガラガラ・スカスカの準急とはこれ如何に?と思うのですが (ちなみのこの日の昼間、8300系は特急運用に入っていませんでした)、エネルギー効率を考えれば「抵抗制御車→駿足列車」「VVVF車→加減速を繰り返す鈍足列車」という使い方は必ずしも間違ってはいないわけで……(^^;)。
 それにしても、堺筋線乗り入れ用として製造された3300系が1本だけでも白昼堂々と特急運用で走っていれば十分オドロキに値するのですが、何とこの日は2本も走っておりました (^O^)。これって……関東的な視点から見ますと、今や琴電で現存するのみとなった京急旧1000系の分散冷房車 (登場時は非冷房) が8連の快速特急や特急でガンガン走っていた1970~80年代を思い切り彷彿とさせますなぁ……(*^^*)。そんな3300系、よく観察してみますとクーラーが全面的に更新されている編成もありまして (下の画像)、阪急としてはまだまだ3300系を使う気満々であることが伝わって来ます……。今後の9300系の増え方がどうなるのか分かりませんが、当面は2300系や6300系の置き換えに充当されると予想されますので、ひょっとすると3300系特急は長く見られるのかも、と思うのですが、果たしてどうなるのでしょうか?!

和歌山界隈電車漫遊 (2) 阪和快速色113系

2009-05-21 22:33:00 | 国鉄型車両


 このたび京都に出張しまして(最近1~2ヶ月に1回の恒例)、ついでにちょいと撮り鉄もしましたので、インフルエンザ禍に悩む関西私鉄を最新の画像で支援しようと思ったのですが (そんなんで支援と言えますかいな ^^;;)、レタッチはこれから (^_^;)。そこで、早いもので2ヶ月前となってしまった関西出張&阪神なんば線開業ついで・和歌山撮り鉄シリーズの続きです (関西線ウグイスときたら次は阪和&紀勢線だろうというのもあります ^^;)
 田井ノ瀬から和歌山駅に戻ってきたあとは、紀勢線ホームにある立ち食い蕎麦屋で和歌山ラーメンを賞味。「まぁ400円だし、味はこんなものかな……駅のホームで醤油豚骨を味わうというのは、余り他では経験出来ないことかも」という感じで小腹を満たした後は、目の前に入線したオーシャン色117系に乗って一駅だけ移動しまして、宮前駅での撮り鉄開始~♪
 紀勢線(「きのくに線」という最近の後付け名称はヨソ者には馴染めない……^^;) といえば、一般的には「オーシャンアロー」や「くろしお」が最も注目を集めるところでしょうが、私が今回最も期待していたのは阪和快速色の113系!! 最近のJRWは113系を更新するついでにどんどん没個性的なカフェオレに塗り替えてしまっておりますので、消滅して撮りそびれる前にきっちり記録しておかねば……と思っておりました。しかし、2~3年前に一時的な転配続きの影響で出現した日根野区113系の塗装カオス状態も収束してしまったといわれる今、来る列車がカフェオレばかりであるとしてもおかしくなく、行き当たりばったりの訪問はまさにギャンブル……。そんな中、さほど待たずにさっそく阪和快速色の御登場!!\(^O^)/ 後追いだろうが何だろうが関係なく、超順光で完璧に撮影してガッツポーズ!



 一方こちらのカットは、すぐに和歌山から折り返して来た阪和快速編成を踏切の反対側から撮ったシーン。午後の遅い時間か曇り日であれば……と思うのですが、まあ仕方がありません。レタッチで側面を明るくするのに苦労しました (^^;
 こんな感じで阪和快速色を楽しんだ後は……来る113系はどれもカフェオレ (-_-;)。1往復だけ姿を現したオーシャン色117系も、シャッターを切るタイミングをイマイチ間違えてしまいましたので、とりあえずアップは省略です (汗)。
 ちなみに、この日は和歌山へ向かう途中、何と阪和快速色8連の天王寺行きという激レアな光景に遭遇……。のうのうと着席せず「かぶりつき」をしていたとすれば、私が乗っていた和歌山行きの和泉砂川駅停車時間中に入線して来たこの8連を緊急激写できたはずなのですが……ふだん「かぶりつき」趣味を実践しているわけでもなく、後悔先に立たず (苦笑)。
 何はともあれ、国鉄時代から引き継がれた阪和快速色……カフェオレや221・223系のピンと来ない塗装・帯テープと比べますと、本当に鮮やかに路線の個性を主張していますね……(*^^*)。105・117系のオーシャン色 (また改めて撮り貯める計画を立てなければ! ^^;) ともども、是非今後も長く続いて欲しい塗装ではあります。阪和快速色の兄弟塗装である関西快速色が失われたのは本当に惜しいことです……。
 ちなみに、TOMIXからこの夏に限定品として阪和快速色113系2000番台が発売されますが、この撮影の興奮冷めやらぬ私も思わず予約してしまいました (笑)。

 余談ですが、和歌山県内でICOCAが使えるのは和歌山以北の阪和線のみであることから、何も知らずに宮前でICOCAで降りようとしていたリクルートスーツ姿の女子大生が車掌とすったもんだ。数分停車で大幅な遅延が発生しておりました (滝汗)。住宅街にある宮前駅、結構乗降もあるようなのですが……無人駅。思い出してもみれば、かつて運行されていた客車列車は宮前通過でありました (^^;
 そこでさらに考えてもみれば、和歌山から5方向に延びる鉄道路線は、和歌山駅の隣駅がすべて無人駅……。そんな県庁所在地駅って他になかなかないのでは……(汗)。

秩父鉄道広瀬川原・緑と黄色の新旧並び

2009-05-19 10:07:00 | 地方民鉄 (秩父)


 既にネット上に画像があふれておりますので、何を今さら……という感じですが、広瀬川原イベントにおける最大のお楽しみ (だったはず→小豆ベージュ1000系が乗っ取り ^^;) の7000系とウグイス1009Fの並びをアップしてみましょう。
 広瀬川原構内のあちこちに並べられた展示車両や廃車体、それに怪しい仮台車の類を撮りまくり、トラバーサに乗って楽しんだ後は、いよいよ7000系×2と1009Fが並ぶぞ……ということで、臨時列車乗客用出口 (?) に張られた規制ロープの前で「このロープが取り払われて撮影会が始まるのは今か今か……」と待ち構えていたのですが、結局このロープがなくなることはなく、かなり引いた位置にある別のロープの位置から望遠レンズ中心で撮影することに。「何ぁ~んだ……『秩父鉄道ニュース』で予告されていた会場案内では、臨時列車乗降口あたりの寄れる位置が撮影会場として示されているではないか。こんなことなら、最初から引いた位置で構えていれば、待たされている間の無駄な時間を浪費することもなかったのに……都内に戻る時間も迫っているのでこれは心臓に悪いなぁ」とブツブツ (-_-;)。



 というわけで、7000系と1009Fの注目の並びシーン撮影は出遅れてしまい、殺到する撮り鉄集団の中で揉みくちゃ気味になりながらも (ただ、東武の南栗橋イベントと同様に決して混乱は起こらず、順番を守って撮ったらすぐ脇に出るというルールが守られていました。さすが私鉄イベントは平和ですね ^_^)、何とか撮るべきカットを押さえたので一安心。長瀞行という、普段は西武4000系が表示するのみの行先表示 (そういえば西武4000系の長瀞行、まだ撮ったことない……^^;) に歓喜したと思ったら、今度は7001Fが「広瀬川原」ではなく「展示列車」を表示している……(汗)。この7000系の行先LED表示って、オレンジ一色ではなくグリーンでも表示可能なのですなぁ……。芸が細かいのは正面のグラデーション帯や車内の英語放送だけではなかったようです。「展示列車」の他には果たしてどのようなレア表示が隠されているのでしょうか?!
 それはさておき、長津田工場で8609F改め7000系×2に貼られた緑+黄色グラデーション帯を初めて目にした瞬間「ウグイス1009Fにわざわざ黄帯を巻いて、遠くの関西線テイストにしたのは、ひょっとすると7000系カラーリングのお試しとしての意味があったのかも知れない」と思ったものですが、いざこうして並んでいるところを眺めてみますと、やっぱりそのような意図があるのかもなぁ……と思えて仕方がないですね (笑)。
 こんな感じで楽しんだ後は、11時45分頃に広瀬川原を後にしたのですが……その頃には「一通り撮るものは撮った」という方が多かったためか、あるいは昼食どきとなったためか、あれほど人多過ぎだった撮影会場はかなりスカスカ気味に……(汗)。「あ~あ、午後からの仕事さえなければもっとゆっくり楽しめたのに……広瀬川原イベントは開場&臨時列車到着後のカオスが一段落する昼頃からがベストアワーだな」という教訓をかみしめながら都内へ戻ったのでした。

秩父鉄道7000系・驚きの広瀬川原行表示

2009-05-18 12:17:00 | 地方民鉄 (秩父)


 今回の広瀬川原訪問、心の中での主役は復活小豆ベージュ塗装の1000系が乗っ取ってしまったわけですが (笑)、もちろん7000系の撮影にも気合いを入れていることは申すまでもございません! そこで、まずは朝8時台に熊谷入りしたのち、熊谷の留置線に既に7000系が置かれていればそれに注力し、まだの場合は沿線で回送スジを狙うという方針を立てたところ……早くも熊谷駅に2編成が集結してHMを取り付けた姿となっていたことからさっそく撮影開始! このうち、ホームの脇に留置されていた7002Fは「回送」を表示していたのですが (まさか、後でこの編成が寄居まで回送されることになるとは夢にも思わざりけり。後でウグイス1009Fが定期運用で羽生行きとなっているところを目にしたことから、「あちゃー、1000系の臨時列車兼展示編成はウグイスではなく他の色か……」と思ったのですが、1009Fは熊谷で臨時の車両交換ののち2本目の熊谷発臨時列車に。いやはや、ホントに読めない展開で泡を吹きまくり @_@)、構内のはずれに留置されていた7001Fは、ななんと何と!「広瀬川原」を表示しているではないですか……!! 朝っぱらからぶっ飛びつつも、このシーンは是非決めなければ……ということで、一般旅客立ち入り可エリアのギリギリから超望遠で激写したのでした (*^^*)。



 広瀬川原行き7001Fの単独姿につきましては、会場到着後にもう1カット撮影~。本来手前に写り込んでいるロープや乗降ステップにつきましては、必死のレタッチで辛うじて消しておりますので悪しからず(作業は困難を極め、破綻気味なのがありありと分かるのですが……-_-;)。出来ればロープの影響のない至近距離で編成写真を撮影出来れば良かったのですが……寄居からの臨時列車到着時に車両の手前が通り道となった際にも、係員氏の「混乱しますので撮影の方は前へ出ないで下さい~」という指示に従わざるを得ず (→寄居からの列車に乗って下車するついでに撮影出来た人の勝ち)、結局レタッチの苦労を経てようやく「広瀬川原行きの勇姿@広瀬川原」を得たのでした (苦笑)。
 それはさておき、1年に1回のイベントだけのためにこのような表示を可能にしてあるとは……秩父鉄道の気合いの入り方も違いますね (^^;)。とくに、こういう裏技が好きな関係者の方がおられるのでしょう! マニアックなサービス精神に敬礼!! (^^) あるいはひょっとすると、秩父鉄道の全駅が表示可能だったりして……。確か臨時列車の名目上の終着駅だったこともある浦山口あたりは是非見てみたいものです (笑)。さらには、武州原谷や三ヶ尻といった貨物駅、そして廃線となって久しい武甲線 (貨物線) の武甲も表示可能だとしたら夢のようですね (爆)。
 ちなみに個人的な予想では、来年の広瀬川原まつりの主役は小豆ベージュ・黄+茶帯・白+青赤帯の「標準塗装三代揃い」となりそうな気がしております。それに伴い、熊谷・寄居からの臨時列車も1000系で運転されると思われますので、7000系の広瀬川原行き表示は早くても2年後までお預けとなるのでしょうか。「1年に1回だけ」といえば、某学校の専用運動場前に臨時停車するえち鉄の事例を思い出しますが (一般客は下車不可とか)、7000系の広瀬川原表示はこれと同じく超マニアックな世界だなぁ……と (^^;)。