地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

東急8606F、前回検査から間もなく4年

2010-06-18 02:00:00 | 大手民鉄 (東急)


 東急8500系・東武非対応(○K)編成の廃車とインドネシア輸出が相次いだ約4年前、「休車と復活を繰り返しながら延命してきた8606Fの運命も最早これまで……そろそろ離脱してインドネシアか?」という予想がネット上を飛び交っていたものですが、車両の利用計画がコロコロ変わって一寸先は全て闇であるのが東急の常。8606Fは何と全般検査を受け、晩夏の田園都市線沿線に美しき姿を披露したのを眼にした瞬間、余りにも衝撃的な感動を受けたのを思い出します……。以来、早いもので約4年。○K編成である8606Fは相変わらず小まめな休車扱いを受けながらも、スカートなしの幕姿を保ちつつ活躍を続けていますが、そろそろ再び「この編成は次の検査を受けるのだろうか……?」という関心の的となる時期を迎えつつあるように思われます。



 そんな8606F、先日9003Fの出場をたまたま見届ける前に田奈にてしばし撮影していたところ……41Kで御登場!\(^O^)/ 8500系のうち最後まで幕が残っていた8606・07・10F (「幕車三兄弟」? ^^;) のうち、ジャカルタに転じた8607・10Fは今やエコノミーACとして最も酷使される運用に入っており、帯色も当初の青+水色から青+黄色へと変化しているのと比べますと、如何にも8606Fは箱入り娘として大事に(いや、かなり勿体ないかたちで)使われているなぁ……ということが一目瞭然。まだまだ十分イケそうだ、という印象が強いのですが、余り検査期限を先延ばしにするわけにも行かないでしょうから、恐らく数ヶ月中に何らかの動きがあるのではないか……と予想しています。ジャカルタには多分行かないとして……果たして秩父か長野か、それともまさかの検査・延命となるのか(その場合にはスカートなし・幕が温存されるのか?)、いろいろな意味で目が離せないでしょう。

※頂いたコメント・メールへのレスが遅れており大変恐縮です。 m(_ _)m

急行きたぐにを撮る@大阪駅・新11番線

2010-06-16 00:00:00 | 国鉄型車両


 約1ヶ月前の京都出張は、夕方からの用務を終えたあと翌日の秩父広瀬川原祭り参加のため夜行で移動するというハードなものだったのですが、急行「銀河」という最高に使い勝手の良い列車が消えた今や、最も一般的な関西→北関東の夜行移動手段は高速バスというのが定番でしょう。実際、用務先から歩いてすぐの場所から、ちょうど良い時間に日本中央バスの夜行便が出発し、早朝館林で下車したのち朝っぱらから羽生~熊谷間で撮り鉄に興じることも可能であるという……。しかし個人的に、高速バスというのは余り好きではなかったりします(鉄道と比べて何処を走っているのか分かりにくいですし、高速道路の揺れはまず眠れず……)。そこで、昨年の秋に神戸出張から上毛イベントへ直行した際と全く同じく、急行「きたぐに」を利用することに決定! (笑) 時間があったので阪急京都線を利用して大阪に向かい、梅田駅の偉容でしばし眼福を肥やしたのちJR大阪駅に向かったところ、ををっ!東海道・北陸線上り優等列車用ホームとしての11番線の整備が完成しているではありませんか!



 そこで、予め「そんなこともあろう」ということで鞄の底に忍ばせていたコンパクト三脚を取り出し (笑)、待つことしばし……いよいよ583系入線! う~ん♪今夜の宿は周囲のカフェオレ帯車両や紺オレンジ帯車両と比べて圧倒的な存在感であります……(*^O^*)。
 周知の通り、新11番線の整備は大阪駅の全面的なリニューアルに関連してのことですが、線路の上に巨大な構造物が建設されて照明も充実した結果、光がほどよく明るく拡散した中でバルブ撮影を楽しむことが出来、しかもHMと周囲の明暗差がグッと縮んだため、「きたぐに」の文字と絵柄がはっきりと写るようになりました(^O^→デジ一眼の性能向上ももちろんあるでしょう)。
 むふ~ん♪ 夜に佇む「きたぐに」……まさに「はまなす」と並ぶ日本最後の定期急行に相応しい風格です。583系も相当外板のベコベコぶりが目立ち、年増の厚化粧という印象は否めませんが、なるべく長生きして欲しいものだ……と思います。もっとも、やはり電車三段寝台は上下方向に狭く、寒さのために入れられた季節外れの暖房も、上段・中断まで暖を届ける配慮が仇になって下段ではやたらと暑過ぎるという問題もありまして (眠れない……泣)、やっぱり天井の高いサロが個人的にはベストか……という考えに回帰しつつあるのですが (新潟まで乗るならサロネに乗りたいところ)、特に週末は寝台の需要が高いようですので、もうしばらくは安泰なのでしょうか? 

2010初夏の神奈臨散歩 (2) 千鳥線

2010-06-15 00:00:00 | 貨物列車 (神奈臨)


 小島新田駅前の跨線橋から川崎貨物駅の広大な構内を眺めたあとは、大型トラックがバンバン行き交う道を20数分ダラダラ歩いて千鳥町へ。ひところと比べればトラックの数は劇的に増えており、新幹線の乗客数・鉄道コンテナの積載量と並んで、パッと見で景気が回復していることを何となく感じ取ることができます(実際、ここ数日のニュースに触れるにつれ、外需主導で明らかに経済が好転しているのだとか)。それが消費者ベースで感じられるかどうかはこれからの課題であることは否めないでしょうが……。
 そんなことを考えながら千鳥橋を渡っていると、車線を挟んで反対側の歩道には、派手な模様入りのセメント貯蔵場をバックに記念写真を撮っている一団が(笑)。産業観光がじわじわと注目を集める昨今ですが、服装から判断するにつけ中国人の出張ついで観光っぽい雰囲気が。世の中変わりゆくものですなぁ……。
 というわけで、神奈臨千鳥線203~204レの運行に合わせて西群線に到着し、単機DLの到着を待つこと10分ちょい。DD602が定刻通りに姿を現し、酸化エチレンのタンクコンテナを積載したコキ200・4車と連結しました。



 神奈臨ではいつものことですが、一連のポイント操作・連結作業は操車氏の鮮やかな連係プレーであっという間に終了し、DD602はゆっくりと発車~。デンジャラスな雰囲気の化学プラントをバックにしずしずと迫り来るDL+酸化エチレンコキの勇姿は、何度見ても絵になりますなぁ……(*^^*)。
 そんな酸化エチレンコキも、景気が激しく落ち込んだ昨年には1~2車しか連結されない日が多く、確か運休だったこともあり (号泣)、寂しい思いをしたものです。それだけに、コキ200×4が満コンという光景はなおさら千鳥線ファンとして嬉しい限り。新聞を見るにつけ、国内でのエチレン生産は中国などと比べて価格競争力を失い、生産体制の再編が云々されているようですが、千鳥町からの出荷は鉄道横付けという優越性を活かし、必死の生き残りを図っているようです。今後はさらに、出荷設備の増強によって競争力をいっそう高める構想があるとかないとか……。長編成になればなるほど、連日のようにタキ・コキを10車前後連ねていた数年前までの千鳥線の繁華(?)が再び蘇るわけで、ファンとしては非常にワクワクします♪
 さて次の課題は……千鳥東線で新たに登場したエデト酸塩輸送を撮ることですが、運行頻度が低く撮影の難度が恐ろしく高いのは、かつての東線青化ソーダ輸送の超神出鬼没ぶりと同じ……(汗)。

フリーで「20m車の琴電的?世界」を作る (4)

2010-06-14 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 このたびの小惑星探査機「はやぶさ」の帰還には、マジで感涙を覚えました (長旅の7年間に列車の「はやぶさ」は消えてしまったわけですが……)。こういう基礎研究の積み重ねが長期的な国富や可能性、そして人々への鼓舞を生むことは余りにも自明なわけで、それを「要らん。世界2位ではダメなのか?」と平気で宣いつつ削ろうとする政権は絶対に支持したくないと改めて痛感した次第です。

 以上に関するコメントはご遠慮頂くとしまして、夢の先進技術とは対極的なへっぽこ工作の話題で恐れ入ります (私自身も技術屋ではなくてスミマセン ^^;)。
 最近、TOMIXからキハ20系列の製造発売予定がリリースされました。これまでキハ20のN模型といえばKATOから出ており、私も約2年数ヶ月前に初めてN模型を買い始めた頃 (笑)「何でこれってこんなに安いの?!」と感動し購入してしまったものですが、それが超入門用でチープなつくりの超格安バージョンであることに気づくまでそれほど時間はかかりませんでした……(汗)。その後次第に模型に対する出費のタガが緩み (^^;)、TOMIXのハイグレードシリーズDCやKATOのキハ30・35などを揃えるようになりますと、KATOキハ20を取り出すことは自ずとなくなり死蔵状態に……。そして今般のTOMIXによるリリース予告ですので、さてKATOキハ20をどうしようか、という問題が浮上しました。
 そこで思いついたのが、Myフリーランス電車シリーズへの改造・編入! (^^;) いやその……かねてから、キハ20風の車体を持つ電車が実在すれば思わず通って激写しまくりなのになぁ~と思っておりましたので (*^^*)。というわけで、勢いに任せて解体し、車体と屋根のみ流用することにしたのですが、鉄コレと異なり想像を遥かに超えるカッチリとした組まれ方をしている部品をバラすのには骨が折れました……(正面ガラスを楊枝で押して屋根を下から持ち上げるのがはじめの一歩。汗)。その後は鉄コレ動力組み込み対応工事を施して現在↑こんな感じとなりました。さて、今後はどのようなパーツをくっつけてドレスアップしようか……と。



 いっぽうこちらは、何やら非常に怪しい切り接ぎ車体でありますが……その正体は、以前「中国国鉄YZ31客車ベースの撫順電車っぽい車両」を製作した際にGMの国鉄101系ドアを大量に使用し、余った側面窓が勿体ないのでとにかくくっつけまくったというシロモノ (爆)。側面の窓間隔が全く揃っていないのですが (滝汗)、1・2等合造車として造られた車両が改造に次ぐ改造で101系タイプの窓と両開き扉を装備するようになったという架空設定ということで……(^^;)。旧型車両の出自っぽい雰囲気を出すため、ウインドシルを貼ったり、満鉄客車類似の妻面としたり……いろいろ遊んでみました(^^;;)。国鉄101系というと、「新性能電車の元祖世代」という印象が強く、半鋼製車両とは全く隔絶されたイメージを昔は持っていたのですが、考えてもみれば一世代前は73系電車であるわけで、デザイン的にみて実は半鋼製世代ともそれなりに親和性があるなぁ……と最近つらつら思いますので(だからこそ秩父の小豆ベージュが1000系にもドンピシャ♪)、そんな妄想をとりあえず試しに具現化してみたという次第です。
 なお、側面4ヵ所の切り接ぎという脆い車体を補強するため、内側にも0.5mm厚のプラ板を貼り、そのまま鉄コレ動力対応としましたが、さてこの先はパンタを取り付けて中間電動車とするのか、それとも鉄コレ台枠の余剰品を使ってトレーラーとするのか、これからぼちぼち考えます (笑)。

 それにしても……前回この妄想フリーランス・シリーズをアップした際には「次回は湘南顔2題」と予告したものですが、タミヤのアーミーカラー・グレイバイオレットが未だに再生産されず、屋根塗装がストップしたまま……。そこで、空いた時間の手慰めとして、フリーランス車両の箱組みだけがやたらと増殖しまくっておりまして、今回アップした珍作の他にも7両が塗装待ち状態に近づきつつあります……(爆)。同時並行で手がけている国鉄戦前型旧国も同じ屋根色を予定しているだけに、ホント品切れは困ったものです (T_T)。


 まぁそれぞれの出自を想像するのは難しいことではないでせう(^^;
 切り接ぎが新たな余り板と切り接ぎを生み、そのために不足する板パーツをGMストアで調達し、切り出した余り板をさらに切り接ぎ魔改造に回すという、「もったいない切り接ぎ」の無限スパイラル……(笑)。

嵐電モボ631「江ノ電号」を撮る

2010-06-13 00:00:00 | 地方民鉄 (近畿)


 鉄道会社間にはたまに姉妹提携というものがありますが、元祖的存在として個人的にパッと思いつくのは、山岳鉄道技術の導入にちなんだスイスの鉄道と箱根登山・大井川鉄道井川線の関係でしょうか。いっぽう最近は新たに、性格が似た路線どうしが提携を結び、互いの車両塗装を再現するなどのPRで「相互乗り入れ」を図ることがブームになりつつあるような気がします。そこで、先週末には都電荒川線と阪堺電軌が「塗装で相互乗り入れ」を始めたようですが(都電のイベントは仕事で行けず……)、それに数ヶ月先だって姉妹提携した江ノ電と嵐電を忘れるわけには行かないでしょう(笑)。それを記念する塗装のうち、個人的には既に、江ノ電の「嵐電号」は撮っているのですが、嵐電の「江ノ電号」につきましては遠方であることに加え、関西出張の都度ほかの路線に浮気してしまったため後回しになっておりました (^^;)。しかし……先月の出張時に無事撮影成功! (^O^)



 思うに、嵐電で特定の車両に狙いを定めて撮影するのはかなりのギャンブル (^^;)。と申しますのも……日中は列車の本数がラッシュの半分となり、しかも2連運行ではないため、単純に考えて日中は所有車両の大部分が車庫に入ってしまうことになります。というわけで、朝のラッシュアワーに合わせて訪問すれば格段に確率が上がることになりますが、首都圏からの日帰り出張撮り鉄ではそれも難しい話。そこで……梅小路訪問後、205番の循環バスで西大路三条に向かい、少々撮影後嵐山行に乗って途中で「江ノ電号」とすれ違えば「当たり」(→嵐電に密着)、すれ違わなければ「ハズレ」(→阪急嵐山線へ) という方針を立てたところ……太秦広隆寺で無事「江ノ電号」と遭遇!\(^O^)/ そこで、夕方からの用務に向かう移動の便を考えて、太秦天神川界隈(地下鉄東西線始発駅)で撮影に励んだのですが……雲の流れが異常に速く、日陰露出にセットしていたらイキナリ晴れて失敗!というカットも (T_T)。結局お気に入りカットとして残ったのは今回アップした2枚となったのでした (2枚目など……画面奥は陽が差しまくりですし ^^;;)。
 それにしても……京都で見る江ノ電標準塗装、似合いすぎです (*^^*)。