~あらすじ~
異才の作家をしのぶため、今は廃墟となった、彼の愛したバーへと忍び込んだ五人。
それぞれに事情を抱えた訳ありの五人は、宴の最中にとんでもないものを発見してしまう。
「警察に連絡しよう」「厭だ!」五人はそれぞれの事情から、出られない密室の中で酒臭い丁々発止のやりとりをくり広げる。
~感想~
酒盛りさながらに雑然とした、未整理の物語。もっと明確に話の筋を示し、的確に伏線を張っていれば大化けしたろうに。
初長編とあってか、とにかく話に収拾がつかない。物語の着地も、収まるべきところには収まったのだが、大あわてでおもちゃ箱にガラクタを投げ込み、むりやり詰め込んだような印象。洗練すれば傑作に成り得たろうにと思わせる。
だが、この雑然とした雰囲気は、場末のバー(行ったことないけど)のから騒ぎを紙に移したような感も。ケガの功名とまではいかないが、これはこれで楽しめる。
個人的には、序盤をにぎわせた異才作家の掌編が、中盤以降は全く出てこなくなったのが残念。なんとも惜しい作品である。
ともあれ今後も作者の動向には注目していきたい。
She never eat nanny!!
06.9.2
評価:★★ 4
異才の作家をしのぶため、今は廃墟となった、彼の愛したバーへと忍び込んだ五人。
それぞれに事情を抱えた訳ありの五人は、宴の最中にとんでもないものを発見してしまう。
「警察に連絡しよう」「厭だ!」五人はそれぞれの事情から、出られない密室の中で酒臭い丁々発止のやりとりをくり広げる。
~感想~
酒盛りさながらに雑然とした、未整理の物語。もっと明確に話の筋を示し、的確に伏線を張っていれば大化けしたろうに。
初長編とあってか、とにかく話に収拾がつかない。物語の着地も、収まるべきところには収まったのだが、大あわてでおもちゃ箱にガラクタを投げ込み、むりやり詰め込んだような印象。洗練すれば傑作に成り得たろうにと思わせる。
だが、この雑然とした雰囲気は、場末のバー(行ったことないけど)のから騒ぎを紙に移したような感も。ケガの功名とまではいかないが、これはこれで楽しめる。
個人的には、序盤をにぎわせた異才作家の掌編が、中盤以降は全く出てこなくなったのが残念。なんとも惜しい作品である。
ともあれ今後も作者の動向には注目していきたい。
She never eat nanny!!
06.9.2
評価:★★ 4