~あらすじ~
高校生の布津美涼は幼い頃、両親を新興宗教に奪われた。その両親の死後、涼は自分に妹がいたことを知らされる。
涼は両親の死んだ、妹が暮らす御乃呂島へ向かうが、そこで彼を待っていたのは、記紀神話が濃密な影を落とす島で進行する疫病の恐怖と連続怪死事件だった。
~感想~
まさかの探偵神降臨。
ミステリというよりも伝奇やサバイバルといったほうがしっくりくる。読了に丸ひと月かかってしまったほどとにかく、いわゆるリーダビリティというものが低い。事件に目に見える謎はなく、疫病に苦しむのは華のない中年男性、会話のほとんどは方言だし、背景に描かれるイザナギイザナミなどの記紀神話もただの背景にとどまった。邑(というか島)の雰囲気作りは成功しているが、それが楽しさにはつながっていない。
そして終盤、「賢い」くらいしかキャラのなかった探偵役が突如として、探偵神・九十九十九になってしまったところは失笑するしかない。
伝奇、ミステリ、サバイバル、どっちつかずの凡作。僕の口には合わなかった。
07.8.2
評価:★ 2
高校生の布津美涼は幼い頃、両親を新興宗教に奪われた。その両親の死後、涼は自分に妹がいたことを知らされる。
涼は両親の死んだ、妹が暮らす御乃呂島へ向かうが、そこで彼を待っていたのは、記紀神話が濃密な影を落とす島で進行する疫病の恐怖と連続怪死事件だった。
~感想~
まさかの探偵神降臨。
ミステリというよりも伝奇やサバイバルといったほうがしっくりくる。読了に丸ひと月かかってしまったほどとにかく、いわゆるリーダビリティというものが低い。事件に目に見える謎はなく、疫病に苦しむのは華のない中年男性、会話のほとんどは方言だし、背景に描かれるイザナギイザナミなどの記紀神話もただの背景にとどまった。邑(というか島)の雰囲気作りは成功しているが、それが楽しさにはつながっていない。
そして終盤、「賢い」くらいしかキャラのなかった探偵役が突如として、探偵神・九十九十九になってしまったところは失笑するしかない。
伝奇、ミステリ、サバイバル、どっちつかずの凡作。僕の口には合わなかった。
07.8.2
評価:★ 2