~あらすじ~
スカイネットの叛乱により崩壊した未来世界。抵抗軍の指導者であるジョン・コナーは、一人の少年を探していた。
彼の名はカイル・リース。過去に送り込まれジョンの父親となるはずの人物である。しかしカイルはスカイネットに襲われ、拉致されてしまう。抵抗軍に助けられた謎の男マーカスは、スカイネット侵入の手引きをするが……。
~感想~
あちこちで言われている通り、もうターミネーターでもなんでもない物語になってしまった。
3をほぼ無かったことにして作り直したのだが、3どころか2も1も顧みないような内容で、まず主人公からして、あの若くしてドラッグでもやってそうなうらぶれたジョン・コナーはどこに行ったと言いたくなるような、スーパーマン役までやったたくましいクリスチャン・ベール兄貴に配役が変更されているのががっかりの1つ目。
さらに物語を動かすのもジョンではなく、新キャラの謎めいた兄貴と戦闘機乗りの女であり、だったらジョンと嫁でいいじゃないかという疑問が始終つきまとってしまうのもがっかり。(ちなみに嫁はほとんどストーリーに絡まない)
ターミネーター要素を極限まで削ぎ落としておきながら、ラスボスは旧型だったはずの知事であるのも逆にがっかりで、ロボットと人間の世紀末戦争に知事がゲスト参戦といった雰囲気がただよってしまう。
ターミネーターの続編でなければ、それなりに楽しめたのだろうが、続編であることが足を引っ張ってしまった、総じて残念な作品である。
評価:★★☆ 5