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映画感想―『スラムドッグ$ミリオネア』

2010年03月26日 | 映画感想

~あらすじ~
運ではなく、運命だった。アジア最大のスラム街・ムンバイで育った少年ジャマールは、世界的人気番組「クイズ$ミリオネア」にて一夜にして億万長者のチャンスを掴む。
だが、無学な彼は不正の疑いをかけられ、警察に連行され、尋問を受けることになってしまう。
彼は一体どうやって答えを知りえたのか? そして、彼がミリオネアに挑戦した本当の理由とは?


~感想~
細けえことはいいんだよ、と言わんばかりに多少の粗は置き去りにして、最後まで突っ走る、いたって正しい娯楽映画。アカデミー賞は伊達ではない。
なぜ都合よく経験したことばかり出題されるのかとか、見え見えの死亡フラグとか、強引なハッピーエンドとか、スタッフロールの全員ダンスとかにいちいち目くじら立てるのは馬鹿のやること。
スラムに生きる少年の過酷な人生と、日本人にもなじみ深いミリオネアの場面とが交互に挿入される構成が、下手すると説教臭くなったり、地味で退屈になりがちなストーリーを盛り上げ、飽きさせない造りになっている。
アメリカ版みのもんたの怪演もすばらしく、万人に広く勧められる良作である。


評価:★★★☆ 7
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