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映画感想―『007慰めの報酬』

2010年03月30日 | 映画感想

~あらすじ~
初めて愛した女・ヴェスパーを失ったジェームズ・ボンドは、事件の黒幕の存在を知る。
ハイチへと飛び、ボリビアの政府転覆と天然資源の支配を目論むグリーンに接触したボンドは復讐心を胸に秘めながら、グリーンの計画阻止に動くが……。


~感想~
前作のラストシーンからそのまま始まるという異例の構成で、伏線やストーリー展開、ボンドの心理の揺れ動きまでも、ほとんどが前作に任されているので、説明臭いシーンがほとんどなく、アクションにアクションをたたみかけるノンストップ・ムービーになっている。ひょっとして前・後編だったのか。
これが2作目となるダニエル・クレイグ演じる新ボンドは、スパイとして新米なだけあり、後先考えずに体力勝負で獲物を追うキャラだけに、この大胆な構成は正解だろう。
また、悪・即・斬と言わんばかりの出会った敵は皆殺しの、ぜんぜんスマートじゃないボンド像も新鮮で、007というブランドによりかからない、脚本の攻めの姿勢が楽しい限り。これはこの先もいいシリーズになるんじゃないだろうか。


評価:★★★ 6
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