~あらすじ~
妹が死んだ。自殺だった。
死の衝撃から立ち直る間もなく謎の男に見せられた、妹が三人の中年に輪姦されるビデオと、犯人の娘や孫娘たちの詳細なスケジュール。
OK、ならばやることは一つだ。
01年メフィスト賞
~感想~
デビュー後、一部で「いつか太宰になるかもしれない」と過剰に持ち上げられるも、4ヶ月前に降臨していた筆力・センス・本人のキャラその他もろもろ圧倒的にもっと太宰になりそうな舞城王太郎に存在をかき消されてしまい「天はこの佐藤を地上に生まれさせながら、何故舞城まで生まれさせたのだ!」と周瑜ばりに吐血して果てた(※死んでません)不遇の作家というイメージを勝手に持っている佐藤友哉を初体験。
感想を一言で言えば、
____
/ \ /\ キリッ
. / (ー) (ー)\ 「いつか太宰になるかもしれない」
/ ⌒(__人__)⌒ \
| |r┬-| |
\ `ー'´ /
ノ \
/´ ヽ
| l \
ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、.
ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
____
/_ノ ヽ、_\
ミ ミ ミ o゚((●)) ((●))゚o ミ ミ ミ だっておwwwwwwwwww
/⌒)⌒)⌒. ::::::⌒(__人__)⌒:::\ /⌒)⌒)⌒)
| / / / |r┬-| | (⌒)/ / / //
| :::::::::::(⌒) | | | / ゝ :::::::::::/
| ノ | | | \ / ) /
ヽ / `ー'´ ヽ / /
| | l||l 从人 l||l l||l 从人 l||l バンバン
ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、
ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
なのだが、見開き2ページに1つペースで押し寄せるイラッと来るほど酷い文章、てっきり監禁でクリムゾンでクッ殺な展開になるかと思いきやプラトニックな関係を迫る(でも腹は蹴るし顔も殴る)鏡オーク公彦、簡潔に言うとSIREN能力者の影の薄いヒロイン(ヒロイン?)、ただただ胸糞が悪いだけの真相、唐突に次から次へと現れるなんでもありの出来の悪いSF要素と、欠点は星の数ほどある。
ヤラレルだのコンナだのイケナイだのカタカナ表記は寒くて痛いんですよ?
肝心の(?)ミステリ部分はどうかといえば、良くはないが悪くもない。伏線は特に無かった気がするものの、いちおう犯人は見抜きづらいし、事件の背景から解決まで普通に成立している。
誰がどう見たって操られてるヤツが操られていたことに驚くラストには失笑を禁じ得ないが。
そもそも目指す相手がおかしく、たとえば又吉直樹が太宰を目指すのはまだ許せるが、島田荘司を目指したらファンが大挙して殴りに行くのは間違いないのだ。
まあユヤタン自身が「太宰になる(キリッ」と言ったわけではないし、三島由紀夫賞を獲って満足したのか近日中に本格ミステリを刊行してくれるそうで、周囲の声に惑わされず我が道を進んでもらいたいものである。
16.7.21
評価:★☆ 3
妹が死んだ。自殺だった。
死の衝撃から立ち直る間もなく謎の男に見せられた、妹が三人の中年に輪姦されるビデオと、犯人の娘や孫娘たちの詳細なスケジュール。
OK、ならばやることは一つだ。
01年メフィスト賞
~感想~
デビュー後、一部で「いつか太宰になるかもしれない」と過剰に持ち上げられるも、4ヶ月前に降臨していた筆力・センス・本人のキャラその他もろもろ圧倒的にもっと太宰になりそうな舞城王太郎に存在をかき消されてしまい「天はこの佐藤を地上に生まれさせながら、何故舞城まで生まれさせたのだ!」と周瑜ばりに吐血して果てた(※死んでません)不遇の作家というイメージを勝手に持っている佐藤友哉を初体験。
感想を一言で言えば、
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/ \ /\ キリッ
. / (ー) (ー)\ 「いつか太宰になるかもしれない」
/ ⌒(__人__)⌒ \
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\ `ー'´ /
ノ \
/´ ヽ
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ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、.
ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
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ミ ミ ミ o゚((●)) ((●))゚o ミ ミ ミ だっておwwwwwwwwww
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ヽ / `ー'´ ヽ / /
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ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、
ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
なのだが、見開き2ページに1つペースで押し寄せるイラッと来るほど酷い文章、てっきり監禁でクリムゾンでクッ殺な展開になるかと思いきやプラトニックな関係を迫る(でも腹は蹴るし顔も殴る)鏡オーク公彦、簡潔に言うとSIREN能力者の影の薄いヒロイン(ヒロイン?)、ただただ胸糞が悪いだけの真相、唐突に次から次へと現れるなんでもありの出来の悪いSF要素と、欠点は星の数ほどある。
ヤラレルだのコンナだのイケナイだのカタカナ表記は寒くて痛いんですよ?
肝心の(?)ミステリ部分はどうかといえば、良くはないが悪くもない。伏線は特に無かった気がするものの、いちおう犯人は見抜きづらいし、事件の背景から解決まで普通に成立している。
誰がどう見たって操られてるヤツが操られていたことに驚くラストには失笑を禁じ得ないが。
そもそも目指す相手がおかしく、たとえば又吉直樹が太宰を目指すのはまだ許せるが、島田荘司を目指したらファンが大挙して殴りに行くのは間違いないのだ。
まあユヤタン自身が「太宰になる(キリッ」と言ったわけではないし、三島由紀夫賞を獲って満足したのか近日中に本格ミステリを刊行してくれるそうで、周囲の声に惑わされず我が道を進んでもらいたいものである。
16.7.21
評価:★☆ 3