~あらすじ~
ツール・ド・フランスに臨む白石誓は、ドーピング違反で引退したものの、ツールでの復帰を表明したかつてのスター選手に協力を求められる。
彼は白石のチームメイトが自分を脅迫し、命を狙っていると言い、レース期間中に見張って欲しいと言うのだが……。
~感想~
シリーズ第四弾。やはり長編の方が格段に面白い。
3作読んでもやはり新鮮な自転車ロードレースの世界と、ツール・ド・フランスでの白石の力闘に加えて、総合優勝争いの行方、堕ちたスター選手の復帰と彼が脅迫される理由などなど読みどころが満載。
ミステリ的に感心するような仕掛けは無いが、そんなことは全く問題にならないほど単純に物語自体が面白く、ページをめくる手が止まらない。
元スター選手を取り巻く謎も、驚きこそ無いが納得の行くもので、結末も予想外。脇を固める新キャラやおなじみの面々もそれぞれが個性的かつ魅力的。
ちょっとガラスの仮面過ぎるし消化不良だった前作の短編集から打って変わり、作者の筆が冴え渡った文句のない良作である。
16.7.24
評価:★★★☆ 7
ツール・ド・フランスに臨む白石誓は、ドーピング違反で引退したものの、ツールでの復帰を表明したかつてのスター選手に協力を求められる。
彼は白石のチームメイトが自分を脅迫し、命を狙っていると言い、レース期間中に見張って欲しいと言うのだが……。
~感想~
シリーズ第四弾。やはり長編の方が格段に面白い。
3作読んでもやはり新鮮な自転車ロードレースの世界と、ツール・ド・フランスでの白石の力闘に加えて、総合優勝争いの行方、堕ちたスター選手の復帰と彼が脅迫される理由などなど読みどころが満載。
ミステリ的に感心するような仕掛けは無いが、そんなことは全く問題にならないほど単純に物語自体が面白く、ページをめくる手が止まらない。
元スター選手を取り巻く謎も、驚きこそ無いが納得の行くもので、結末も予想外。脇を固める新キャラやおなじみの面々もそれぞれが個性的かつ魅力的。
ちょっとガラスの仮面過ぎるし消化不良だった前作の短編集から打って変わり、作者の筆が冴え渡った文句のない良作である。
16.7.24
評価:★★★☆ 7