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オカルト三国志  霊視

2020年06月03日 | オカルト三国志
「捜神記」に曰く。
孫魯育(そんろいく)は謀叛を企てたと姉の孫魯班(そんろはん)に讒言され処刑された。

孫皓(そんこう)は皇帝に即位すると、自身の父も孫魯班によって死に追いやられたことから、孫魯育に同情し、郊外の丘の墓地に葬られていた彼女を、立派な墓に移そうと考えた。
ところが墓はどれもそっくりで、孫魯育の墓を判別できなかった。
そこで2人の巫女を呼び、口裏を合わせないよう配下に巫女を監視させ、孫魯育の霊を探させた。
しばらくすると巫女らは「三十過ぎの青い衣、紫と白の上着とスカート、赤い履物の女性が見えます。彼女は階段を登ってきて、途中で膝に手を付き大きなため息をつきました。そして一つの墓の前でうろうろし、消えました」と2人とも同じことを話した。
孫魯育が亡くなる前に着ていた服を覚えている者がおり、まず間違いないだろうと墓を開くと、中には巫女の言った通りの服装の女性が葬られていたという。
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