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オカルト三国志  亀の背中は平らになる

2020年06月10日 | オカルト三国志
「江表伝」に曰く。
公安県に不思議な白いワニが現れ、鳴き声をあげた。
その後、「白いワニが鳴く時、亀の背中は平らになる。南郡の城の中にいれば長寿を得られるが、そこにしがみつけば大義が立たぬ」という奇妙な童謡がどこからともなく流行った。

253年、独裁を振るっていた呉の諸葛恪(しょかつかく)が誅殺された。その弟の諸葛融(しょかつゆう)は公安の都督を務めており、そこにも兵が迫った。
諸葛融は金印に付いた亀の形をした取っ手を削り、その金粉を飲んで自害したという。

※南郡の城の下りが良くわからないが、諸葛融は江陵(南郡)の戦いの際に、約束を破り兵を出さなかったため大いに恨まれた。その時約束を守っていたら、兄が誅殺されても自身は許されただろう、という意味か。
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