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ゲーム感想-『ニューダンガンロンパV3』

2020年06月20日 | ゲーム
~あらすじ~
拉致され才囚学園に閉じ込められた16人の超高校級の生徒たち。
彼らの前に現れたモノクマとモノクマーズはコロシアイを迫る。
シリーズ第3弾


~感想~
3年熟成させて今さらクリア。なぜ発売当時にやらなかったかというと、オープニングでアニメ「ダンガンロンパ3」の映像が流され、関係があるならそっちから観るべきかと思ったが、普段見慣れないアニメを26話観るのが大変で、しかも半分は7割内容を覚えていない「スーパーダンガンロンパ2」の前日譚であり、十全に楽しむなら2もやり直さねば等々いろいろ考えた結果、積んでしまった。
なおアニメ「3」を観なくても「2」を3割しか覚えていなくてもとくに支障は無さそうだった。

前置きが長くなった。
ようやくクリアしたのだが酷いね。酷いねこれは!(満面の笑みで)
いろいろミステリを読んできて「ちゃぶ台返し」とか「台無し」とか「投げっぱなし」とかいう言葉を使ってきたが、V3と比べたらかわいいものだった。
ただし全てに「良い意味で」が付く。良い意味で台無しなミステリなんてあるんだね!
これをやるならそりゃあ第1章であいつが死ぬし、あんなトリックを使うわ。
これを○○○と銘打たずにしれっとシリーズ3作目として出す制作陣の根性のすごさと来たらもう…。
賛否両論あるだろうし、自分も若い頃なら批判したかもしれないが、いろんなオチに触れてきた今なら納得である。

またダンガンロンパシリーズはミステリとしてはそれほどトリックの強度は無かったが、V3はトリック自体もすごい。多種多様の豊富さで、それを解き明かすロジックも見事。トリック協力にノベライズを手掛ける北山猛邦が名を連ねていたが結構協力したのだろうか?
ただ惜しむらくは…。TARAKOは違和感なかったし、これ以上の代役はいないし、完璧にモノクマを演じていたけれども、やっぱり大山のぶ代にやって欲しかったなあ……。

なおシリーズ未プレイの方は、ネタバレが山ほどあるので必ず1から順にやって欲しい。
非常に楽しんだのでキモい超ネタバレ感想も書いた。
ゲームともども1~3全作のネタバレを含むので要注意のこと → ネタバレ感想


評価:★★★★☆ 9
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