~あらすじ~
改心した悪党・八神は、骨髄ドナーとなって白血病患者の命を救おうとしていた。
だが移植を目前にして連続猟奇殺人事件が発生、巻き込まれた八神は自分と患者、二人分の命をかけ逃走を開始した。
八神を追跡する謎の一団、そして殺戮者・墓掘人(グレイヴディッガー)の正体は?
~感想~
これまた傑作。リーダビリティーが高いとはこの作品のためにあるような言葉である。さすがは映像畑の作家だけあり、映像として脳裡に描きやすい、映像として見てみたい場面が次々と飛び出す。
続々と明かされる真相や新たに浮かび上がる謎、息もつかせぬ展開はまさにクライマックスの連発。絶体絶命の山場と思われる場面が何度も訪れ、長さを全く感じさせない。
主人公の八神も悪党らしく、逃走するためには手段を選ばず、単なる小市民の逃走劇とは一線を画す。八神の逃走パートだけではなく、謎を追う刑事たちの追跡パートも考え抜かれており、後半に2つの線が交錯する段にはページをめくる手が止まらない。
デビュー作と比べまるで話題になっていないが、これは隠れた傑作エンタテインメント。前作を読んだ方もまだの方もぜひ手に取ってほしい。
07.8.1
評価:★★★★☆ 9
改心した悪党・八神は、骨髄ドナーとなって白血病患者の命を救おうとしていた。
だが移植を目前にして連続猟奇殺人事件が発生、巻き込まれた八神は自分と患者、二人分の命をかけ逃走を開始した。
八神を追跡する謎の一団、そして殺戮者・墓掘人(グレイヴディッガー)の正体は?
~感想~
これまた傑作。リーダビリティーが高いとはこの作品のためにあるような言葉である。さすがは映像畑の作家だけあり、映像として脳裡に描きやすい、映像として見てみたい場面が次々と飛び出す。
続々と明かされる真相や新たに浮かび上がる謎、息もつかせぬ展開はまさにクライマックスの連発。絶体絶命の山場と思われる場面が何度も訪れ、長さを全く感じさせない。
主人公の八神も悪党らしく、逃走するためには手段を選ばず、単なる小市民の逃走劇とは一線を画す。八神の逃走パートだけではなく、謎を追う刑事たちの追跡パートも考え抜かれており、後半に2つの線が交錯する段にはページをめくる手が止まらない。
デビュー作と比べまるで話題になっていないが、これは隠れた傑作エンタテインメント。前作を読んだ方もまだの方もぜひ手に取ってほしい。
07.8.1
評価:★★★★☆ 9