地下鉄で拾った巷説をご紹介します。
「ライブドア関連の家宅捜索には驚いた。臆病な地検が世論の後押しも無しによく自力で捜索に踏み切れたものだ。相当な自信があるに違いない。世論が盛り上がらないと最近の地検は腰をあげないからね。構造設計偽装問題はいまだに証人喚問頼りでタイミングを見計らっている。法務官僚の習性として絶対に失敗しないことを見極めているわけだ。ホリエモン事案はよほどの自信があるのだろう。あるいは従来とはまったく違う事情、バックアップというか、があるに相違ない。ほうれん草の缶詰を食べて筋肉マンに変身したポパイみたいだ。
夕方から夜を徹してやるというのは聞いたことがない。一説によると株式市場に与える影響を心配して市場が閉まってから始めたとしたり顔の解説をするものがいる。しかし、それなら何故月曜日なのか。金曜日なら分かる。休みに入るからね。そして株式市場に影響を与える経済事案の捜査は金曜日、あるいは週末にはじめるという例はあるようだ。わたしの読みでは欧州とアメリカの市場が週はじめに始まるのにタイミングを合わせているように見える。新説だろ。当たれば拍手喝さいをお願いしたい。あんまり当たりそうもないが。
とにかく一つも二つも先を読んだ捜査だろう。検察にこれだけ自信を与えられるのは日本の政府ではない。唯一考えられるのはアメリカ政府だ。ここで金正日がシンセンやら広州をうろうろしていることが思い出される。アメリカがマカオの銀行の資産を凍結したようだが、金正日のマネーロンダリングの基地は広州などにもあるといわれる。
この種のマネーロンダリングに日本の新興企業が利用されている可能性はないのだろうか。
新興のIT企業などいかにも手玉にとられそうだ。昨年の日本放送株の大量取得の際の800億だかの融資がゴールドマンサックスあたりから来たようだが、GSにポンと金を積んで運用を指示した金主というのはついに日本のマスコミの取材ではあきらかにならなかったようだ。
もう一つ際立っていることは事前の捜査、内偵がまったく外に漏れなかったことだ。これも従来からすると信じられないようなことだ。ということは基礎的なデータはもっと強力な組織(国内にはないから、海外だろうが)からすでに提供されているのではないかということである。
おっと、乗り過ごすところだった。ここで降りなくちゃ。また明日ね」