東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

光クラブか豊田商事か

2006-01-24 20:54:53 | インポート

きのうホリエモンの逮捕直前の様子を見て、豊田商事を思い出した。あれは永野一男といったかな、刺殺された社長は。20年ほど前のことになるか。

いわゆる詐欺商法だったが、マスコミで疑惑が騒がれ始めると永野一男は闇の世界の刺客を恐れて自宅から一歩も出ず買い込んだインスタントラーメンを啜ってろう城していた。そうして意図的に取材のマスコミを自宅周辺に集めて盾としていたらしい。これだけマスコミのカメラがあれば殺し屋も入って来れないだろうと思ったのだろう。

ところが検察がもたもたして、なかなか逮捕しないものだがら刺客が堂々とマスコミの前で窓を破って侵入して永野を刺し殺してしまった。おあつらえ向きにマスコミがいたものだから血まみれの死体まで映像がながれてずいぶんと物議をかもしたものだ。黒幕はノーベル平和賞を貰おうと工作をしていた大物フィクサーといわれたが解明されなかった。

ホリエモンは終戦直後、東大の学生でありながら高利貸として巨万の富をあっという間に蓄えた光クラブの山崎晃嗣にたとえられる。山崎はその後行き詰って自殺する。

わたしにはどうも豊田商事が思い出される。家宅捜索を受けて以来ホリエモンはライブドア本社と近くのマンションから一歩も外にでなかったという。そうして任意の聴取もライブドアに捜査員が行った。そして地検の車で地検に運ばれて逮捕状が執行された。普通任意の聴取というのは地検か、地検が指定する場所に出向くものだが、ホリエモンは怖くて外に出られなかったのではないか。まるで地検の車に守られるようにして出て行った。

地検から拘置所に入るときも大変だった。アナウンサーはパトカーの先導といっていたが、映像を見るとあれは機動隊用の半装甲車だね。普通のパトカーではない。まるでオームの麻原が連行されたときのようだ。しかも4人別々の車列を組んだ。当局が暗殺の可能性を強く認識していたことを示すものだ。


まずはめでたい

2006-01-24 04:23:11 | 社会・経済

栃東が優勝した。日本人力士が久しぶりに優勝したのは、まずはめでたい。これまで安定していた朝青龍が大負けしたからだ。負けた相手を見ると黒海、白鵬、安馬と三人もが『外国人』だ。優勝した栃東は朝青龍に勝っているが、他の日本人力士は負けている。

栃東も横綱になるなら、来場所が最後のチャンスだろう。年齢もそうだが、そろそろ日本人力士が優勝争いに食い込むことは、外国人力士が力を付けてくるにつれて、難しくなるだろう。アメリカの大リーグでも非アメリカ人が3割を超えていると聞いた。プロだから強い力士が活躍したほうが面白い。

朝青龍も白鵬に右腕をロックされて投げられて負傷しているようだ。終盤ではまったく粘りがなくなった。もうすこし、様子を見ないと分からない。もっとも、乱暴な相撲をしても怪我をしないという不死身さが横綱の強さの一つだったから、今回の怪我も力の衰えを示しているのかもしれない。

露鵬は来場所も活躍しそうだ。幕下優勝したバルトも秋場所あたりでは入幕しそうだ。これはべらぼうに強くなりそうだ。

今場所は取り口が変ってきたように感じるが気のせいか。両腕で相手の肘をロックして投げ飛ばす技が何番かあった。いままでこういう荒業はあまり見なかったような気がする。もっともずっと昔のことは知らない。最近まったく見なくなったのが『さばおり』だ。打っちゃりもあまり見ない。

今場所もう一つ目立つのはマワシをとるといきなり投げを仕掛けるのが多くなった。これでずいぶん番狂わせがあった。露鵬が琴欧州に勝ったのもこれだ。