ピカレスク・ロマン『ホリエモン』におけるシテとワキ
経済事件の主役は普通四種類の職業人で脇をかためる。いわく
医者
政治家
弁護士
税理士(会計士、監査法人)
ライブドアではいまのところ税理士あるいは監査法人しかプロフェッショナルなワキが出てこない。異例である。ホリエモンは若い。まだ悪徳医者の偽診断書で病院に逃げ込むこともないか。もっともあの顔、体型は高血圧型だし、消化器系の疾患が若いときからあるかもしれない。こんどの事件を狂言的、滑稽劇とみるならワキやツレ(連れ)というよりもアド(仰合)というほうがよいかもしれない。
ホリエモンは新感覚の旗手である。政治家を利用しても政治献金などという旧弊な手段は用いないかもしれない。もし、あれば地検がびびってしまって、あんなに元気な捜査をするはずがない。
これについては前に書いた。もっとも、若い世代特有の認識の甘さが東アジアの悪党に対してある。シナ、半島系の根っこと意外なつながりがあるかもしれない。かってのオームもそうだった。
これは戦後の(無)教育が醸成した東アジアに対する心理的な武装解除が原因である。田舎娘と同じで若者たちはずぐにパンティをおろして疑わない。
弁護士、これは定番である。マフィアにしろ、ヤクザにしろ優秀な弁護士を抱えている。一流の上場企業でも弁護士は不可欠の存在である。ホリエモンはあれだけ、大胆で挑戦的な行動をしながら、弁護士で理論武装していないとしたら、とんでもないトンマということになる。昨年のフジテレビ騒動では、あの予約権付の新株発行では勝訴するなど弁護士にもいいのを揃えていると思ったが、今報道されている問題については弁護士と打ち合わせをしていなかったのか。いままでの報道ではそう思える。これから隠しだまが出てくるのかな。