東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

よく分からん女だ

2007-03-24 19:23:13 | 代理出産

向井亜紀という女が話題だ。代理出産の子供の認知で最高裁で結論が出たのでまた騒がしいニュースになっておる。つれて騒ぎ立てようと言う魂胆の連中が沢山いるらしい。

今日の産経新聞3面に大々的に扱われているが、そのなかで芸の無い新聞が好きな「識者のコメント」がのっている。「子供への配慮を欠いた」と見出しにある。向井亜紀が子供への配慮を欠いているとこのブログで書いたことがある。「識者」もたまには良いことを云うと読んでみた。

棚村政行という早稲田の法律の教授だそうだ。ところが驚いた。配慮を欠いたのは最高裁判決だというのだ。この男も向井ムーブメントに波乗り大ちゃんの一人らしい。

常識的な人間なら向井亜紀のような代理出産を考えた時にどういうふうにするだろうか、考えてみよう。まず尋常ならざる行動をとるのであるから、出産後生まれてきた子が法律上どう扱われるのか、実子として扱われるかどうか法律家に相談するだろう。ハナから法律を破って売名してやろうと考えている弁護士でなければ、現在の民法では認められないとアドバイスするだろう。

そこで諦めるか、どうしても諦められない人は、なにか実際的な便法があるかどうか、詳しい人に(法律家を含めて)相談するだろう。そして海外で代理出産を頼んで日本に連れ帰って自分の子供として出生届けを出すという方法などを取る人たちがあることを知るだろう。

役所では一々代理出産ですかなどとは聞かないからだ。もっとも向井亜紀は女優かなんかで名前が知れているらしい。そして癌で子宮を摘出したことが知れ渡っているらしいから難しいかもしれない。普通の神経ならここで諦める。

テレビで偉そうに会見する彼女の横にはいつも亭主が座っている。なんのために座っているのか分からない。彼は一言も喋ったことがないからだ。高田とかいうレスラーだそうだが、この行動から見ると彼女は先進的な夫婦別姓論者でそれを法律にお構い無しに実行しているわけだ。

だったら、日本の法律で認知してもらう必要などないではないか。お上の承認をもとめるという行動は矛盾している。それはお上の権威を至上のものとあがめるメンタリティと異ならない。自分の家で自分の子として育てればいいではないか。世間にはそういうケースはいくらでもある。戸籍が同じでないために困るようなことは日常の生活ではないはずだ。彼女が裁判に訴える方法は売名としか考えられない。たちのわるい取り巻きも政治的宣伝に利用しているのだろう。何十年も先に(多分)向井亜紀が死亡したときの遺産相続の時にはちょっとややこしくなるかもしれないがね。

彼女の言動を見ていると子供が物心ついた時に、代理出産で自分を分娩した異国の親と卵子を提供した親がいることを子供に知られても構わないという前提のようだ。いや、積極的に教えるつもりかもしれない。先に述べた、どうしても自分の子供がほしいという一般的な親は子供には分娩した個体が別にあるということは隠したいのが普通だろう。なにからなにまでこの女は異常だ。

これほどまでに先鋭的な思想の持ち主である彼女が認知や戸籍にこだわるのは理解しがたい。旧套的な慣習や保守的な法律など踏み倒していく女のように見えるがね。やはり売名だろう。そうしてたちの悪いとりまきだ。