東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

文化としての毒殺

2008-02-05 09:37:30 | 篤姫

西洋および日本においては、毒殺は女性文化である。カトリーヌ・ド・メディシスしかり、NHK大河ドラマの「おゆらさま」しかりである。

もっとも、おゆら騒動は西郷隆盛の妄想にすぎない。女性だから毒殺だ、と陳腐な連想なのである。これが文化である。

ミステリーでも毒薬は女性の専売特許となっている。

ところが東アジアでは毒殺は女性の専売特許ではない。中国大陸では国をあげての毒薬文化がある。かって中国東北地方を支配していた日本軍は各地に盤距する土着の軍閥、馬賊、匪賊の間の周旋を行うこともあったが、彼らは会合の席では食事は絶対に食べない。そればかりか、飲み物も一切口にしない。

小泉首相が訪朝したときに、昼食から飲み物まで一切日本から積んでいったというが、賢明な措置だったといえよう。

かって満州に石井部隊というのがあった。731部隊とかいっているものだが、たしか正式の部隊名は防疫給水部だった。現地の毒薬テロから日本軍将兵を守るのが本来の目的であった。

今度の殺人餃子事件も彼らの伝統を理解しているとわかりやすい。今朝のワイドショーでは天洋食品の労務政策がらみのうらみ説が多いようだ。