東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

ガソリン税の再値上げ

2008-04-01 21:42:16 | 社会・経済

NHKのニュースを見ていたらガソリン税の再値上げは環境対策だと自民党が言っているというんだね。どうしてなのか説明してほしいね。正確には暫定税率の復活というのだろうが。

今日のニュースはガソリン税の暫定税率の失効一色だが、どんなものかと思う。自民党は一月先にまた元に戻す衆議院決議かなにかをするつもりのようだ。そのときに国民の反発を和らげるためによく説明をしないといけないというんだな。それで暫定税率の復活は環境対策になることを国民や洞爺湖サミットで強調しろというんだ。分かる?

ガソリン税というのは道路をどんどん作るためだろう。自動車がバンバン走って排気ガスで大気汚染がひどくなるから環境には悪いんじゃないの。環境対策で洞爺湖サミットにアピールするなら今後道路は新しく作りませんというのが一番いいんじゃないかな。そうしておいて自動車利用を抑制するためにガソリン税を高く据え置くというなら首尾一貫している。

そしてガソリン税収入は一般財源にまわせば国民は幸せだ。

自民党の一部に冒頭のような奇妙な主張があるというのがNHKのニュースだが、どうしてそうなるのかNHKは説明してほしいね。

それともガソリンを安くすると自動車利用が増えて大気汚染が増えて困るというのかな。それは分かるが、その財源で道路を作るのは一方では自動車利用つまり大気汚染を奨励するということでしょうが。マッチポンプというか矛盾した正反対のことをやっていることになる。

それともこういうことかな、本音は。暫定税率は高くして自動車利用を抑制する。道路はわざと交通需要がないところを選んで作る。今は実際そうらしい。テレビに取材をみると車の往来の無いところにセッセと道路をつくっている。

なぜか、代議士の選挙区の土建屋に税金を落とすためである。これなら実態どうりだから良く分かる。そして代議士は税金の割戻しを土建業者から迂回してせしめる。よくわかる話だ。

私は小沢民主党は嫌いだが、この騒動は意外にひょうたんからこまが飛び出すかもしれない。

+ 2日の日経に上記の疑問に答えてくれそうな関連記事が出ていた。「ガソリンの税負担額 日本、4番目の低さ 欧州は重く」とある。よく読むと欧州各国のガソリン税は日本よりはるかに高い。しかし、国によって多少違うが、ガソリン税収の全部か大部分は一般財源に組み入れられている。そうしてガソリン税の目的はガソリン消費の抑制を目的としている。

日本みたいに道路特定財源で勝手に大義名分のたたない使い方をしている国はどこにもない。

そこでだ、福田君、暫定税がなくなると2兆円税収が減って大変だと国民を脅かすのはやめたまえ。いいアイデアを君や自民党の欲ぼけバカの道路族の諸君にさずける。

前から言っているようにタバコ税を上げて欧米並みに一箱千円にしたまえ。これだけで10兆円の増収になるという試算がある。20本入り千円では高いと思ったら昔のピースやホープのように一箱10本入りにしたまえ。日本でも生意気に一箱20本にしたのは「憩い」あたりからだったかな。

もうすこし、知恵を出さなきゃいかんよ。