東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

十年に一度の中抜きのチャンス

2008-06-29 19:39:32 | 社会・経済

北朝鮮への「援助」が十年に一度の税金中抜きのチャンスだと日本の政治家が目の色を変えている。

ガソリン税だっけ、道路特定財源のままにするか、一般財源にするかで二階だか三階という中抜き政治家が目の色を変えていた。あれはたしか数千億円のオーダーだった。北朝鮮はそれ以上と彼らは踏んでいるのだ。

多ければ多いほどいいのだ。中抜きの額が増えるから。国民の懐が痛むことなど意に介しない。

道路財源も将来確保できるかどうか分からない。チャイナへの円借款も終わる。長年の中抜き資源はお先真っ暗だ。そこで何が何でも金正日と組んで一芝居打とうというのだ。

海外援助は会計監査の目が届かない。日本のパカ・マスコミの取材能力では実態に肉薄できない。こんなにおいしい話があるか。

相手に金を直接渡してリベートを貰う段取りがある。援助をたとえば北朝鮮のインフラ整備に使うとして日本の土建屋を入れる。その場合は土建屋から税金が還流する。

とにかく、北朝鮮との交渉は拉致と核が完全解決することが前提。その後国交正常化するときには金はビタ一文渡さない。交際を認めてやっただけでありがたいと思えと諭してやる必要がある。

本当なら自民党に下野を求めるべきなのだがこれが危ない。民主党の小沢一郎というのは田中派で「中抜き」の実務担当員として力を蓄えてきた男である。福田以上に中抜きに狂奔する。

かれの親分だった金丸信は金日成にすりよって、利権交渉をした男である。

民主党に沢山いる旧社会党系の連中は北朝鮮礼賛者でかれらのしもべだから、どんどん金を流すことには大賛成だ。ジャによって、民主党に政権を渡すのは非常に危険である。


パラレル・ワールド

2008-06-29 13:33:25 | 社会・経済

日米両政府が時を同じくして似たような交渉を北朝鮮と行った。その違いを見ると日本政府には国民に対する誠意、責任感がまったく欠如しているのを見ることが出来る。

交渉のパターンは「AをすればBを与える」というものだ。アメリカの交渉も国内で反対が強いそうだが、米国政府は何回も国民に対する説明を行っている。日本政府はまったく行わない。ということは国民の反対が表面化しなければうやむやのうちに利権交渉をしようという国民を無視し馬鹿にしたものだ。

幸い、拉致被害者をはじめとして反対の声があがったので、いや、あれは十分に検証したうえでやるなどと見え透いたうそを並べている。

もし、国民がうっかりしていたら、うまくすり抜けるつもりでいた。ふとい話だ。

合意の内容からして、利害の対立する間のものの協定とはいえないほど曖昧模糊としたものだ。日本は拉致被害者の再調査を北朝鮮が約束したから制裁を一部解除するという。

アメリカは核開発に関する情報を文書で提出すれば、テロリスト国家指定解除の手続きに入るとしている。あいてが文書により情報を提供することを前提にしている。

日本は『再調査を約束したから(口頭で担当者が)』というわけだ。なめられるな。日本は制裁を解除するという。まるですぐに解除するような口ぶりだ。これが国内で問題になると、いや再調査の内容を検証したうえでの話だった、とにげる。指摘されなければすぐに制裁を解除していただろう。こんな態度は牛肉の産地偽装とは比較にならない悪質なものだ。

アメリカは事前にライス長官やブッシュ大統領が数回にわたり記者会見で、北朝鮮が偽りの申告をすればテロ国家指定解除手続きは中止すると明言している。そして従来よりさらに制裁を強化すると北朝鮮に強く警告し、アメリカ国民、全世界、日本に強力なメッセージを発信している。

福田が国民に同様のことをしたか。民主主義というのは国民に対して、最低でもこの種の言明を行って自己の責任を示し、国民の理解を求めるものである。

大体日本と北朝鮮の「合意」は気心の知れあった者同士の約束としても様々な解釈を生み紛争をもたらしかねないメモで、合意としてはまったく意味が無い。

わたしはアメリカの今回の措置には反対だ。米国にもそのような意見が多い。しかし、まともな政治家の手順を踏んだ、踏まないでは福田とブッシュは月とスッポンだ。

日本はあんな交渉しか出来ない人間を外務省に雇っているのかね。すぐにどこかに派遣で出せ。

もちろん、アメリカは日朝交渉を先行させるように圧力をかけ、内容にもそれなりの圧力をかけたのだろう。しかし、アメリカの圧力をどうさばくかは日本政府の力量による。

アメリカは日本のだらしない交渉を見たうえで、それに基づいて行動したに違いない。