今日は厳正三段論法の演習である。
ロシア軍のグルジア侵攻については、現地軍の暴発の可能性あるいは軍部の独走の可能性があることは先に指摘した。
何しろプーチンは北京オリンピックの開会式で不在だったからね。もちろん軍部の独走という言い訳をするためのアリバイ工作の可能性もある。
しかし、事ここにいたる。虎に騎るもの、その勢い降りるを得ずという(騎虎の勢い、で広辞苑をひいてね)。後戻りはできない。こういうものは始まってしまえば抑えることはできない。かって関東軍主導で始まった満州事変を日本の軍、政府中枢部が追認せざるをえなかったのと同じである。
さてここからが論理学演習。
A プーチンは日本の首相(たぶん福田、あるいは安部か)に北朝鮮の拉致問題は許すことのできない非道な犯罪であると表明し協力を約束した。
B 今度のグルジア戦争に関してプーチンは、たとえそれが世界のどこであってもロシア人の生命を脅かすものであれば軍を出動すると明言した。
じゃによって、拉致問題解決および懲罰のためにピョンヤンを破壊することは当然のことである。
これは憲法第九条とも関係ない。戦争ではないのである。犯罪者に対する警察行動である。武力の行使ではない。警察力の行使である。国際紛争の解決に武力を使うのではない。犯罪者に警察力を使うだけである。
日本が断固として懲罰を加えるならロシアは日本を支持し、場合によっては作戦に協力する可能性も生まれてくる。
アメリカもそうするであろう。日本の問題である。日本がまず動かなければ、その支援はリップ・サービスにとどまる。これが世界と世間の常識だべ。
さて、上記は三段論法か、三段飛越か、そこが思案のしどころである。