1010号::本ブログの左欄で筒井康隆著「大いなる助走」を紹介しておるわけであるが、ひとつの疑問に逢着。
かねてから疑問に思っていたのだが、最近の芥川賞、直木賞の受賞者にやたらと女性が多い。今年は両方ともおんなだった。これはほかの賞でも同じようだ。
統計学にいささか興味のある下拙としては、この特異現象に違和感を持たざるをえない。シグマ2.8現象だぜ。ありえない比率だ。
女性のほうが作文に適しているか。興味のある仮説であるが説得力はない。
下拙は次のように解釈しておった。女性のほうが出版社にとって「売りやすい」からである。まあ、説得力がある。
ところが筒井康隆氏の「大いなる助走」を読んでこの疑問はますます強くなった。これは20年以上前の文壇事情を描いているそうだが(大岡昇平氏による)、20年やそこらで事情が変わるわけはない。
女性の作家志望者たちは何を選考委員、場合によっては下読みさんに、何を提供するのか。体を提供するといっても、受賞者に美人やグラマーが多いということもなさそうだ。そうすると、金かな。女性選考委員にはボーイフレンドを紹介するか。
逆に女性を推薦しておけば(下読みが)、選考委員の先生方も悪さを仕掛けることが少なくなるのではないかとの出版社のおもんばかりかな。